カンザシスズメダイ

スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

2024.7.19:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、琉球列島、小笠原諸島(モンスズメダイの分布域)
【生息域】潮通しの良い、砂だまりの多い、開けた岩礁やサンゴ礁周辺で見られる(モンスズメダイの生息域)
【特徴】成魚の体色は黒灰色。各鰭は黒色で鰭の後端は灰色から白色。幼魚の体色は鮮やかな青色。幼魚の各鰭は胸鰭をのぞき全て鮮やかな黄色。胸鰭は透明。成魚、幼魚共に眼の後方にハの字のラインがある。
【識別ポイント】モンスズメダイの成魚の尾鰭は白色。体色は黒色。幼魚の鰭は尾鰭が黄色、背鰭と臀鰭の後端が黄色。体色は淡い青色。

本種の【分布域】【生息域】は調べられなかった。モンスズメダイのそれらとほぼ同じだと考えられる。








「モンスズメダイ タイプ2 ➡ カンザシスズメダイ」

2017年にカンザシスズメダイと和名が付けられた。
以前はモンスズメダイ タイプ2 と呼ばれていた。
モンスズメダイの近似種とされていた。


専門家の研究の結果、タイプの違いではなく別種であると判断された。





「カンザシスズメダイ 幼魚」

2023年10月1日。
屋久島のK2というポイントで初めて本種カンザシスズメダイを紹介された。
そこは豊かなサンゴが広がる場所で、カンザシスズメダイの幼魚は数個体のモンスズメダイ幼魚と混泳していた。

しっかり見極めてカンザシスズメダイを狙ったつもりだったが、従来のモンスズメダイがSDカードに残されていた(シュン⤵)


しかし、その時の悔しさはしっかりと私の中に残った。

2024年7月。
久米島到着した日。
何の情報も無かったが、海の中で”あのカンザシスズメダイ”を見つけた。
それが冒頭の写真。

1匹だけだった。
しかし、私の目にも入って来るほど、青色の体に鮮やかな黄色い鰭は、周囲で異彩を放っていた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.07.12 #1423

撮影ポイント

久米島 イマズミ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

こちらの写真の個体。
久米島ツアー2日目。
今度は久米島のトンバラザシというポイント。
事前にブリーフィングでカンザシスズメダイがいることを教えて貰っていた。

 

海の中でも久米島の現地ガイド・成田さんに紹介された。

 

だから今回は”確信”を持って撮った。

 

ところで、本種の名前。
どこら辺が”カンザシ”なのだろう?
正直良く分からない。

 

本種の成魚は未だ撮影したことはない。
幼魚の時は鮮やかな青色の体をしているが、成長と共に黒ずんでくる。
鰭も黄色から黒色に変化する。黒色の縁は灰色。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
幼魚の間は背鰭、腹鰭、臀鰭、尾鰭は黄色。
ただし、胸鰭だけはほぼ透明。
それが分かる1枚。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.07.13 #1426

撮影ポイント

久米島 トンバラザシ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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