アカヒメジ

スズキ目ヒメジ科

2021.2.1:投稿


ヒメジ科の魚といえば、砂地で顎のヒゲ2本を砂の中に差し入れて餌を探している姿が思い浮かぶ。しかも群れというより、せいぜい数尾でいる印象が強い。(ヒメジ科=ヒメジ、ヨメヒメジ、オジサン、タカサゴヒメジ等々)


本種アカヒメジもれっきとしたヒメジ科の魚だが、サンゴ礁外縁部の中層に結構な数で群れて浮いている。泳いでいるというより静止している感じだ。

明るく青い海に、白色と黄色の爽やかな色合いの魚の群れ。なんとも美しい絵になる光景。


余談追記:この1枚は2010年の写真。丁度今から11年も前。この自然な色合いはSONYのカメラの優れたところだと思う。もちろんオリンパスにはオリンパスの良いところがあるのだが、この色味はオリンパスでは出ない。

そんな訳で、古い写真だが私の中でアカヒメジと言えばこの写真が一推し。

データ詳細

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撮影日

2010.02.08 #107

撮影ポイント

Palau Oolong Cliff

使用機材

SONY Cyber-shot (DSC-WX1)

見渡す限りの一面を覆い尽くす魚群。
ノコギリダイやヨスジフエダイも混じっているが、主力はアカヒメジ。
このメンバーはしばしば混泳しているところを見かける。それぞれフエフキダイ科、フエダイ科、ヒメジ科と所属の科目は違うのだが、同じような色合いで群れるには好都合なのかも知れない。

 

分布域は南日本の太平洋側、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。台湾、インド〜太平洋。

 

さて、このアカヒメジ。こんなに美しい黄色の魚なのに何故”アカヒメジ”なのだろう?
一般に言われている名前の由来は、アカヒメジが死ぬと赤くなるので赤いヒメジ=アカヒメジ。
しかし、ダイバーが普通に海中で見るアカヒメジは、当然生きているので白色に黄色の魚。

特徴はすべての鰭が黄色で、体の中央に1本の黄色い縦線。腹部分は白色。背部も同じく黄色。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2017.05.05 #623

撮影ポイント

小笠原 嫁島 コラールガーデン

使用機材

Olympus XZ-1

実は、この写真の個体が一体誰?なのか相当悩んだ。

 

この写真を撮った時のことは良く覚えている。
大きな岩と岩の間にできた広さ3畳程の砂地に、見かけない色合い何か違和感のある魚がいた。深度を少し下げてこの窪みに近づいて行って撮った。

 

顎にヒゲがあるのでヒメジ科の魚だろうと察しを付けたが、いくら図鑑をめくっても同じような写真は出てこない。アカヒメジにしては生きているのに赤い。縦線も黄色ではなく濃い目のピンク色。しかも2本。

 

色々と調べた結果、結局答えはアカヒメジだった!

 

アカヒメジは夜行性で、夜になると砂底地にヒゲを差し込んで環形動物や甲殻類を探して捕食する。そんな時は体色が赤くなるのだそうだ。群れて浮かんでいる昼間は白色と黄色の体色。

 
 

ところがこの写真を撮ったのは昼間。データを見ると昼間の12:16。再び疑問の迷路へ逆戻り。

 

私は気付かなかったのだが、この時の窪みはクリーニングステイションだったようだ。
クリーニングされている時やその前後、快感から興奮状態になり体色が赤くなるのだそうだ。

 

生きているアカヒメジも時と場合によっては、名前通り”赤いヒメジ”なるようだ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.05.05 #700

撮影ポイント

宮古島 333(トリプルスリー)

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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