イセエビ

イセエビ科イセエビ属

2023.1.2:投稿



【分布域】茨城県以南。
【生息環境】岩礁、磯根、転石帯。岩礁域の岩の隙間や穴に生息する。
【特徴】体は赤みがかった褐色で、腹肢が鮮青色のをしている。体型は太い円筒形で全身は棘だらけの頑丈な殻に覆われ、触角や歩脚もがっしりしている。



「イセエビ」

正月三が日にイセエビを取り上げようと前々から思っていた。
私の中で「イセエビは目出度い」と決めていた。

しかし、「何故目出度いのか?」と問われれば答えに窮す。

一部の地域では正月の鏡餅に乗せたり、正月飾りにもイセエビが添えられたする。
正月だけでなく祝い事の際にも「イセエビ」は登場する。
そんなことが私の中で「イセエビ」=目出度い となったのだろう。



調べてみるとぼんやりと以下のようなことが分かった。
「イセエビ」は伊勢が主な産地であること、そして磯に多くいることから”イソエビ”→「イセエビ」と変遷したとも言われる。

イセエビが太く長い触角を振り立てる様が鎧を纏った勇猛果敢な武士を連想させ、「威勢がいい」との語呂合わせも併せて、縁起物として武家の中で好まれそれが現代まで続き、一般にも広まっていった。



イセエビは日中は岩の隙間や穴から触角だけを出しているところが見られる。しかし、夜間には表に出て餌を探すため活発に行動する。
冒頭の写真は小笠原・父島でのナイトダイビングでのものである。


参考写真:2011.7 @伊東 満根
こちらはお昼の海での1枚。
そのせいか穴から頭だけを出している。
上のナイトの時の写真は全身出てきている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.05.05 #543

撮影ポイント

小笠原諸島 父島 日吉丸沈船

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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