ホウセキキントキ
スズキ目キントキダイ科
2023.5.24:再投稿
今まで出会って来たのは、深紅の体色をしたホウセキキントキが多かった。
奄美大島で白地に淡紅色の横縞模様を出した本種に会った。
ホウセキキントキはよく体色を変えたり横縞を出したりする。
追加の写真は最後尾に。
2021.2.12:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】潮通しの良い開けた岩礁の水深20m以深や、サンゴ礁域の浅場、そしてサンゴ礁外縁の深場などに生息。昼間は不活発で岩やサンゴの薄暗い陰に単独で隠れていたりする。大きな群れでも見られる。
【特徴】尾鰭が湾入していてその上下両葉は成長に伴い伸長する。各鰭には斑紋が無い。これらの点が同じ科の別種との判別ポイント。体に対して眼は大きく、口はかなり上向き。体長約30cm程の中型種。小魚や甲殻類を捕食する。
「小笠原の海 ホウセキキントキ」
私が本種ホウセキキントキに会ったのは小笠原の海。
小笠原の中でも特に人気のポイント「マグロ穴」は、ケイタ列島の最南端の嫁島にある。その同じ嫁島にあるポイント「コラールガーデン」では、ホウセキキントキに毎回会うことが出来た。いわゆる根魚なのだろう。
参考写真:昼間でも岩陰ではない所へ出没していることもある。存外、昼間に開けた場所でもしばしば見かける。人間も朝型の人も居れば、夜型の人も居る。ホウセキキントキは基本夜行性のようだが、色々な行動パターンがあっても不思議はない。人間なら「夜遊び」ホウセキキントキなら「昼遊び」だろうか。
データ詳細
撮影日
2016.05.06 #545
撮影ポイント
小笠原 嫁島 コラールガーデン
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
ホウセキキントキは体色をよく変化させるようだ。写真の個体のように横帯が現れることもしばしば。
時には、白色ベースの体色にもなるらしい。
白色の体色では名に偽りあり??
ホウセキキントキの名前だが「ホウセキは宝石」「キントキは金時」らしい。
宝石でも真珠は白色、エメラルドは緑色、トパーズは黄色、サファイアは青色。しかし、ここでの「宝石」はルビーを指すようだ。ルビーは赤色。
「金時」は坂田金時のこと。この人物の幼名が金太郎で昔話や童話の主人公として有名。童謡は「まさかり担いで金太郎〜♪」 この金太郎の赤い体が命名の理由らしい。(因みに、歌舞伎では金太郎ではなく怪童丸)
参考写真:ホウセキキントキの名前の由来になった赤い体の金太郎の画
データ詳細
撮影日
2017.05.05 #623
撮影ポイント
小笠原 嫁島 コラールガーデン
使用機材
Olympus XZ-1
のんびりコラールガーデンを流している時、いきなりホウセキキントキの群れに出くわした。慌ててカメラの設定を「発光禁止」にするのを忘れた。そんな理由でこんな「ホラー写真」みたいになってしまった。
実際のホウセキキントキの群れは”赤目”の群れではなかった。念のため。
データ詳細
撮影日
2017.05.05 #623
撮影ポイント
小笠原 嫁島 コラールガーデン
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
2023.5.24:追加投稿
「白地に横縞模様」
ホウセキキントキのこの色彩の写真を撮りたいと予てより狙っていた。
目の前に現れてくれたこの個体、とても上品で美しかった。
こうした出会いも私にとっては、my新種をゲットした時と同じくらい嬉しい!
データ詳細
撮影日
2023.05.04 #1261
撮影ポイント
奄美大島 ハナゴイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)