ホシキヌタ

タカラガイ科フスベダカラ属

2022.12.19:投稿



【分布域】インド・太平洋。
【生息域】岩礁、サンゴ礁の棚下の海藻の中。潮間帯~水深250m。
【特徴】殻の高さは5~7㎝程。中型種。背面には淡緑褐色の地に褐色の幅広い不明瞭な3本の帯があり、その上に大小の白色斑点が散在する。側面は淡緑褐色で、老成個体では側面から腹面にかけて横方向に不明瞭な筋が密に入る。




「ホシ”タヌキ”??」

何時、記憶が上書きされたのか分からない!
間違いなく初めは「ホシキヌタ」だった。
iPadの写真の”情報”には正しい名前「ホシ”キヌタ”」と記されている。

しかし、この10年近くはこのタカラガイの名前は「ホシタヌキ」だとばかり思いこんで来た。


恐らく、本種の茶色い色彩と、名前の一部「キ・ヌ・タ」が脳内で混然と融合し、更に熟成され「ホシタヌキ」という新たな名前を生み出したのだと思う。


本種の漢字名は「星砧」と書く。

今回の思い違い。
要は”砧”がどんな意味なのか、或いは何を表しているかを知らないことが原因だったと考えられる。
意味不明の”砧”より、馴染み深い”狸”へと、記憶を書き換えたに違いない。



この際、そうした間違いを起こさないよう”砧”を深掘り?してみる。

私の中で”砧”と言えば世田谷区にある「砧公園」。
環八沿いにあり、広大な敷地を持ち、春には桜が咲き誇る。
園内に世田谷美術館があり、併設されているレストラン「ジャルダン」もなかなか良いレストラン。
(横道にそれている場合ではない!)



”砧”
Wikipediaによると”砧”とは「洗った布を、たたく道具」のことだそうだ。
「洗濯した布を生乾きの状態で台にのせ、棒や槌でたたいて柔らかくしたり、皺をのばすための道具」であると。

用途としては「アイロン」に近い。
が、今は「形状記憶ワイシャツ」などアイロン要らず。

人々の生活が変わっていけば、「砧」の様な言葉は本来の意味をイメージ出来ないものへと変貌していく。。




まあ、だからといって、「ホシキヌタ」を「ホシタヌキ」に改名して良いものではない。笑


最後に。
図鑑には「何故本種にキヌタと付けたかは不明」と書かれている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2013.06.11 #361

撮影ポイント

浮島

使用機材

Olympus XZ-1

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