ヒレナガヤッコ
スズキ目キンチャクダイ科タテジマヤッコ属
2022.8.12:投稿
【分布域】八丈島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】岩礁やサンゴ礁外縁の斜面の中層で見られる。生息水深は25m以深。潮通しの良い場所を好む。
【特徴】体色は淡い青灰色。雄の腹側は水色の地に黒色の縦帯が多数入る。背側と腹側の境界後方には1本の黄色い縦帯がある。尾鰭の上・下葉はよく伸びる。腹鰭は白色。雌の体側は淡い青灰色一色。左右の眼にかけての頭頂部に黒色の斑が複数ある。雌の尾鰭両葉は黒色。幼魚は雌とほぼ同じ色彩だが、頭頂部の黒色斑がシンプル。
「ヒレナガヤッコ 雄」
ヒレナガヤッコの生息水深はやや深い!
そのため、浅所でちょろちょろと泳いでいる本種と同じ科のアカハラヤッコやアブラヤッコのように簡単には会えない。
ヒレナガヤッコの雄の写真を初めて撮ったのは屋久島の一湊・お宮前の深場。
例によって?追いかけて怯えさせてしまった。(下の参考写真)
おどおどしている表情の写真を「ヒレナガヤッコ 雄」として投稿するのは忍びない。
2022年8月。久米島 ウーマガイ。
2~3匹の雌を従えて凛々しく泳いでいた「ヒレナガヤッコ 雄」をやっと撮ることが出来た。
潮通しの良いサンゴ礁外縁斜面のやや深い中層にいた。
参考写真:2017.10 @屋久島 一湊 お宮前
怯えた表情で岩の隙間に逃げ込んだヒレナガヤッコの雄。
メインの写真には使えないが、こんな表情も面白い?!
(追いかけ回した反省が足りない!)
データ詳細
撮影日
2022.08.05 #1165
撮影ポイント
久米島 ウーマガイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ヒレナガヤッコ 雌」
雌の体側には雄のような縦帯はない。
その代わり?左右の眼の間の頭頂部に黒色の斑がある。
この頭頂部の黒色斑、海の中では特徴的。目に付けば「おっ!ヒレナガヤッコだ!」となる。
ただ、目に付いたからと言って直ぐ簡単に撮れるものでもない。
この雌は冒頭の写真の雄と一緒に泳いでいた。
同じハーレムの構成員だろう。
参考写真:同じ時同じ場所。
雌が数個体いたので同じ個体かどうかは分からない。
特徴的な頭頂部を良く見せてくれている。
データ詳細
撮影日
2022.08.05 #1165
撮影ポイント
久米島 ウーマガイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ヒレナガヤッコ 幼魚」
高知県柏島のスーパーポイント・民家下北北の深場にいた。
そこは「ベラ団地」と呼ばれる深場に程近い場所だった。
各図鑑には「雌と幼魚はほぼ同じ色彩をしている」と書かれている。
確かにそうだが、強いて言えば左右の眼の間の頭頂部の黒色斑の様子がやや違う。
幼魚のそれは、眼を通る黒色帯が1本とその直ぐ後方にもう1本。さらに鼻筋から吻にかけて短い黒色帯。それらの黒色帯は水色に縁取られる。
データ詳細
撮影日
2022.06.19 #1143
撮影ポイント
高知県柏島 民家下北北
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)