ヒメタツ

トゲウオ目ヨウジウオ科

2022.9.24:投稿



【分布域】日本海沿岸~東シナ海沿岸。
【生息域】主に藻場に生息する。
【特徴】体長10㎝程の小型種。同属のタツノオトシゴに比べて頭部の突起が低い。背鰭基底付近に側方へ張り出す突起がある。




「ヒメ(姫)タツ」

ヒメタツはほとんどの紙媒体の図鑑には掲載されていない。
それは本種ヒメタツが新種登録され和名が付いたのが2017年11月で、各図鑑の発刊後である為。

和名の「ヒメタツ」は、よく似た種であるタツノオトシゴより体のサイズが小さいという特徴が「お姫さま」を連想させることに由来している。

タツノオトシゴ種群は種間で互いによく似ている一方、色彩や形態の変異幅が大きいため、長い間分類学的に著しく混乱してきた経緯があるそうだ。
”タツノオトシゴ”として一括りに扱われてきた種の中で、熊本県水俣で発見されたタツノオトシゴが他の”タツノオトシゴ”とは違うのではないか?ということが切っ掛けとなり、日本海沿岸~東シナ海沿岸に生息する本種が分類され新種記載された。

タツノオトシゴ属としての「ヒメタツ」の新種記載は、日本からは実に116年振りになるとのこと。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.09.17 #1178

撮影ポイント

佐渡島 北小浦 漁礁

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「日本海のタツノオトシゴ」

 

上に書いた通り、かつては一括りに”タツノオトシゴ”とされていたが、その中から分別され、本種は「ヒメタツ」という別の名前が与えられた。
日本海沿岸(~東シナ海沿岸)に生息域が限定されたこのような種を撮ることこそ、今回の佐渡島ツアー参加の目的の1つだった。
当然、見たい魚リクエストにヒメタツは入っていた。希望通り見せて頂いたことに感謝である。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
こちらの写真が撮ったままの状態。上の写真は180度回転させている。
尾を海藻に巻き付けて、ゆらゆらと体を上下左右に揺らしていた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.09.17 #1178

撮影ポイント

佐渡島 北小浦 漁礁

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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