ヒメフエダイ

スズキ目フエダイ科

2022.9.4:投稿



【分布域】南日本の太平洋沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息。幼魚はタイドプールや内湾の浅い砂底などで季節来遊魚として見られる。
【特徴】フエダイ科の中では体高が高い。成魚の体色は赤色と青白色のバージョンがある(*1)成魚の背鰭は黒褐色で尾柄部から尾鰭にかけて黒褐色の領域がある。尾鰭の先は透明感のある黄色。幼魚の体色は青白色。背鰭と尾鰭は透明感のある黄色。尾柄部に黒褐色の丸い斑紋がある。背鰭の第2棘が黒く伸長する。



大型台風11号は9月3日夜から4日未明にかけて先島諸島に最接近するとニュースが伝えている。
台風の影響を受ける場所に、大きな被害が出ないことを祈るのみ。




「ヒメフエダイ 幼魚」

ヒメフエダイと出会うのは、何故か記憶に残る海でばかり。

2017年の10月、超大型台風21号が静岡県へ上陸した。
その翌日に雲見で潜り、翌々日は黄金崎ビーチで潜った。

この写真はその時の黄金崎ビーチでのもの。
エントリー口から左へかなり泳いだ先の砂地。
ロープなどの人工物がある場所は、まるで幼魚達が集まる”保育園”のようになっていた。
本種ヒメフエダイ幼魚の他にも、スジオテンジクダイ幼魚やロクセンフエダイ幼魚などもいた。
そこは幼魚好きの私には、たまらなく魅力的な場所。つい長居をしてロングダイブになった。

また砂地に張られたガイドロープが所々切れていたりして、台風の威力の大きさを物語っていた。



この年の台風21号直後の雲見での様子はカミナリベラで、黄金崎ビーチでのことはモンガラドオシでも触れている。



参考写真:同じ時の同じ個体。



(*1)
成魚の体色については、赤色のバージョンと青白色のバージョンがいるとの説がある一方で、大きくなったヒメフエダイは皆赤色の体色だとの説もある。
青白色の個体を「成魚」として載せている図鑑もある。本稿でも青白色の個体を体長や形状(色彩)も考慮した上で「成魚」として扱った。






データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2017.10.25 #656

撮影ポイント

黄金崎ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ヒメフエダイ 幼魚?若魚?

 

2022年8月の久米島。
この時のツアーは、連日天候にも海況にも恵まれて穏やかな海が続いた。

 

「ノースライン」という久米島の北エリアのポイント。
その棚上の浅場で、写真の個体は単独で泳いでいた。
引率インストラクターのマサさんが教えてくれた。
そしていつもの通り執拗に追い掛けまわして撮った1枚。

 

追い掛けながら「黄金崎ビーチのあの子だな!」(冒頭の写真)と思ったが、咄嗟に名前は思い出せなかった。
後で写真を見比べると、久米島のヒメフエダイの方が黄金崎ビーチの個体より、やや成長した世代のように感じた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.08.06 #1167

撮影ポイント

久米島 ノースライン

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ヒメフエダイ 成魚」

 

このヒメフエダイを撮った日は、私のダイビング歴の中でも一際鮮明に記憶に残っている。

 

伊豆海洋公園の海。
どういうコースで何をどの順番で見せてもらったかもハッキリと覚えている、充実の1本。

 

私の”性”と言うべきか。笑
やや遠くを泳ぐ本種ヒメフエダイを見た途端に、突然ダッシュして撮りに行った。
初めて見る姿・形だったからだ。
幼魚、成魚を通じてこの時がヒメフエダイとの初めての出会いだった。

 

恐らく息が上がって手振れ状態で撮ったのだろう。写真にそれが表れている。
2~3回シャッターを切って皆んなの所へ戻った。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。

 

因みに。
ヒメフエダイの名前の由来。
フエダイの中ではやや小型てあることから「姫」。
また、赤い体色から「姫」とする説もあるようだ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.12.02 #607

撮影ポイント

伊豆海洋公園

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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