フトスジイレズミハゼ

スズキ目ハゼ科イレズミハゼ属

2021.7.1:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の礁池や礁原に生息。水深は3〜13m。
【特徴】頭部と胸鰭基底に太い明色横帯がある。項部(首、うなじ)の横帯は二又になっている。二又に交差した帯は後方の帯の方が太い。第1背鰭棘は伸長する。体側には帯などの模様は無い。
【識別ポイント】酷似するイレズミハゼでは、項部で二又になった横帯が同じ太さ。体側には細かい網目模様がある。


「奇跡の1枚」 笑 (涙)

長く潜っていれば、こんなことだって起こる。
何枚も写真を撮っていれば、こんな1枚もある。

正直に告白しよう。
上の写真、下の参考写真をトリミングしている。反転もさせている。かなりの倍率で拡大しているから流石に目ピンが怪しい。(参考写真の右上隅にハゼは居る)

この日は私の図鑑に新種を加えようと、マサさんが伊東のカワサカさんを応援に頼んで同行して頂いた。
1本目でmy新種「ダイダイヨウジ」をゲットして、2本目へ行く前の休憩時間。

カワサカさん「タコベラやタヌキベラは図鑑に居ますか?」
私「はい。居ます」
カワサカさん「フトスジイレズミハゼは?」
私「居ません。是非お願いします」
(それにしてもマニアックな会話 笑)


一路、フトスジイレズミハゼの棲む場所へカワサカさんが降りて行く。後を追う。
到着。着底。小さな岩穴に2人で頭を突っ込む。カワサカさんが指差す。
「えっえっ?何処?どこ?」 何処にいるか分からない!
私の目に入るのは「イチモンジハゼ」 これじゃ無い! 違うのは分かっている。
カワサカさんが指差している方向をザックリ撮るしか無い。

海から上がって「ごめんなさい、分かりませんでした」と詫びる。

撮った写真を確認するとフトスジイレズミハゼが辛うじてフレーム・イン。
この時のカメラの設定、F値(絞り):4.5 もう少し絞ればもっとピントが合っていたかも知れないが、そんなことを考える余裕は無かった。

何処にいるか分からないまま撮った「フトスジイレズミハゼ」
案外、ターゲットが分かって撮っても似たようなクオリティーだったかも知れない。
しっかり鰭全開!いい感じで撮れている。結果オーライ。

もはや「奇跡の1枚」と言うしかない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.06.28 #718

撮影ポイント

伊東 白根南

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

せつこ

2021.07.07

17:04

うん!
私に時々起こる現象。
居場所が分かってないから、ハゼも伸び伸びヒレ全開。
やっぱり”伝家の宝刀”は、ここぞって時しか使えないのよね。

まさ

2021.07.07

12:06

あっはっは。
奇跡というか、伝家の宝刀というか。

コメント

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