チャガラ

スズキ目ハゼ科キヌバリ属

2022.9.23:投稿



【分布域】青森県~鹿児島県の日本海・東シナ海沿岸、南日本の太平洋沿岸。
【生息域】内湾の岩礁性海岸に生息する。波当たりの強い藻場の中層を、幼魚は群がり、成魚は単独か群がりで浮遊する。生息水深は約15m以浅。
【特徴】体色はややピンクがかった乳白色。体側に淡い黄色の横帯が入る。頭部には眼を通る横帯があり、眼の後方には斜めの横帯がある。



「地味だが、実は美しい!」

太平洋側と日本海側と広い分布域を持つ*1)温帯種で、普通種であるチャガラ。
余り注目されることはない。

しかしよく見ると、上品で非常に美しい魚であることに驚かされる。
特に第2背鰭や臀鰭はお洒落な色彩をしている。



参考写真:2022.9 @佐渡島 虫崎ビーチ
この写真の個体の背鰭や臀鰭は透明に近い。
きれいな色彩の背鰭や臀鰭を持つ個体との差は何なのかは良く分からない。
幼魚と成魚の差だろうか?雌雄の差?それとも他の理由だろうか?



*1)日本国内では広い分布域を持つが、世界的な観点からすると、日本と朝鮮半島のみの限られた生息域である。

データ詳細

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撮影日

2022.09.17 #1178

撮影ポイント

佐渡島 小木 漁礁

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「日本海 夏から秋にかけての風物詩」

 

2022年9月。佐渡島の海には、チャガラの群れがそこかしこにあった。
この群れは何の魚だろうと1匹1匹に目を凝らしてみる。すると、体は淡い色彩で、頭部が少し黄色く見える小さな魚だった。
とても数えることなど出来ない凄い数の群れ。

 

日本海では、夏から秋にかけて「チャガラの群れ」を良く見ることが出来るのだそうだ。
日本海 夏から秋にかけての風物詩!

 

参考写真:同じ時の同じポイントでの群れ。
チャガラの群れはいくつもあった。
この写真は上の写真の群れとは別の群れ。
マクロレンズでは、群れ全体を捉えるには無理がある。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.09.18 #1180

撮影ポイント

佐渡島 小木 イワシグリ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「太平洋型と日本海型」

 

チャガラをDNAを解析すると、太平洋型と日本海型に分化しているそうだが、形態的には十分区別出来ない。

 

この写真は、田子・白崎で撮った。従って、おそらく太平洋型だろう。
一方、この写真以外はすべて佐渡島で撮った。日本海型と言えると思う。

 

因みに、キヌバリとチャガラは平成天皇(現上皇)の研究テーマで宮内庁のHPにもその論文が掲載されているらしい。

 

本種チャガラの投稿でキヌバリ属4種(キヌバリニシキハゼリュウグウハゼ)全てを投稿したことになる。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.05.26 #552

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「正面顔のチャガラ」

 

厳密に言えば「正面顔」と言って良いかどうか分からないが、、、。笑
魚の正面顔は、時に横からの写真とはひと味違った表情を見せてくれる。

 

最後に、チャガラの名前の由来にも触れておきたい。
チャガラの群れている様子が茶殻を散らしたようだからだそうだ。
ん~~。チャガラ好きの私にとっては、納得し難い名前の由来。

 

参考写真:同じ時、同じポイントでの写真。
こんなにも美しい魚を茶殻とは!

データ詳細

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撮影日

2022.09.17 #1178

撮影ポイント

佐渡島 北小浦 漁礁

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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