2021.9.15：投稿

【分布域】相模湾〜紀伊半島。
【生息環境】岩礁の礁斜面に生息。主にアカバナクダヤギなどのクダヤギ類、ウミトサカ類、ウミカラマツ類などの刺胞動物を宿主とする。
【特徴】体は乳白色で歩脚の関節部分は橙黄色の帯がある。眼も同じ橙黄色。アカバナクダヤギなどの幹部に隠れている。

甲殻類の図鑑の本種の項には「外敵が迫ると、長いはさみ脚を大きく広げて威嚇する」と書かれている。

この個体、右のはさみ脚が欠損している。（左歩脚も４本のところが３本しか確認できない）
このHPを始めて、改めて自分の撮った写真に撮った個体を注意深く見る機会が増えた。するとエビやカニなど甲殻類の脚が欠損している場合が多いことに気付く。
それはとりも直さず、こうした生物達が外敵などを含めた厳しい自然環境の中で生きている証かもしれない。

心配性の私が案じるより、生き物達は自然の中で逞ましく生き抜いているのだろう。
また、そうであることを願う。