アカササノハベラ

スズキ目ベラ科ササノハベラ属

2021.12.4:投稿



【分布域】福井県以南の日本海沿岸、南日本の太平洋岸、九州東シナ海沿岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、沖縄島。温帯種。沖縄島では稀。
【生息域】水深20m以浅の潮通しの良い岩礁の根の上や側面を単独で泳いでいるのが見られる。
【特徴】雄相は体側後方が黄色から黄緑色で前方は赤味を帯びる。顔の下方は白色。雌雄共に胸鰭付け根に黒点(青点)がある。雌相は全身が赤褐色。眼の下後方のラインは胸鰭付け根に達する。
【識別ポイント】ホシササノハベラに似るが、本種アカササノハベラには背面に白色の斑点(ホシ)がない。幼魚同士は特に酷似していて海の中での判別は困難。ホシササノハベラの幼魚は眼の下のラインが鰓で止まる。





2019年5月20日 この写真の個体を見て”ベラの美しさ”に開眼!

例年八丈島へは7月末のウイークエンドに行くが、この年は5月の平日に行った。

島の西側に位置する「八重根」というビーチポイントは巨大なアーチが見所の一つ。
このアーチの周辺をゆっくりと散策した帰りに、たまたま通り掛かった小さな岩の隙間で一瞬”赤い影”が動いた。

ん?ん?
覗き込んでみると”ハナダイ”かと見まがうような美しい魚が隠れていた。

本種「アカササノハベラ」だった。
(確信はないが体長などから考えると雌相ではなく、幼魚or若魚だったと思っている)



ベラ科の魚達は概して動きが非常に速く、被写体として難易度が高い。出来ればレンズを向けたくない相手。
しかしこのアカササノハベラとの出会いから、すっかり”ベラ好き”になってしまい海の中でのかなりの時間を使ってベラを追いかけるようになった。


自分がベラ達を好きなだけでは飽き足らず、周りの人達にもベラの美しさを熱く語る「ベラ伝道師」として活動中。笑



データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.05.20 #797

撮影ポイント

八丈島 八重根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

アカササノハベラ 雄相

 

「雄相の良い写真を撮るまでは」とアカササノハベラの投稿を控えていた。
本種は伊豆の海をはじめあちこちの海で出会うことが出来る。この半年程は特に何度かチャレンジしたが一向にいい写真が撮れない。

 

つい最近撮った写真(上)と今から10年も前に撮った写真(下)、ほとんど代わり映えしない。
(強いてあげれば、本種のかなり鋭い牙がよ~く見ると写っている)

 

ん~。
「ベラ伝道師」から見てもアカササノハベラの雄相は”魚相”(人相)が悪いような気がする。

 

参考写真:2011.1.9 @大瀬崎 湾内

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.11.28 #1075

撮影ポイント

柏島 後浜no.2

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

アカササノハベラ 雌相

 

典型的なアカササノハベラの雌相。雄相に比べて顔付きも優しい。

 

参考写真:2020.12.14 @熱海 ソウダイ根
体側の色が前方と後方で変わり始めている。雌相から雄相へ転換し始めている個体。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.07.03 #879

撮影ポイント

柏島 後浜no.3

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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