クダゴンベ

スズキ目ゴンベ科

2022.3.6:追加再投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、沖縄県伊江島、久米島。
【生息域】やや深目の岩礁斜面やサンゴ礁外縁の斜面のヤギ類やウミトサカ類に付いている。
【特徴】口は長く、体の地色は白で赤色の格子模様がある。




これまで冒頭の写真1枚と図鑑的な記述(分布域・生息域・特徴)のみで簡易的に投稿していた。



「伊豆の普通種?!クダゴンベ」

今回、改めて投稿しようと思ったのにはある”きっかけ”があった。

数日前、夕飯の片付けをしながらTVを何気なく見ていた。
NHKの「ニュース7」に続く「首都圏情報ネタドリ」。

番組では、温暖化による東京湾の生態系の、大きな変化を伝えていた。
かつては海藻が生い茂って温帯種のメバルなどが泳いでいた東京湾の海の中。


それが現在は、辺り一面を覆いつくすようにテーブルサンゴ(エンタクミドリイシ)が大きく育っている。そして南国の海で見られるようなトロピカルな魚が、東京湾を泳ぎ、しかもここで越冬するようになったと。(これらは番組内容の一部)

その例としてトノサマダイやハナミノカサゴと共に本種「クダゴンベ」が紹介されていた。


私自身ここ数年、伊豆の各地でクダゴンベが見られることに何処か違和感を持っていた。
「そうか~クダゴンベは東京湾にも居るのか~」
ある意味予想通りのような、またある意味大きな驚きのような、複雑な気分が私の心の中に充満した。



参考写真:2020.12 @柏島 後浜no.2.5
冒頭の写真を含めて柏島のクダゴンベからスタート。



データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.06.14 #708

撮影ポイント

柏島 後浜No.2.5〜3

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「黒抜きのクダゴンベ」

 

最新撮影のクダゴンベ。
今まで撮った写真は全てヤギ類やウミトサカ類に着底しているクダゴンベ。
この時は、ほんの一瞬ホスト?から離れてクダゴンベが泳いだ。
「チャーンス!!」とばかりにシャッターを切った。笑
”黒抜きのクダゴンベ” ちょっと嬉しい1枚。

 

ゴンベ科の魚はウイゴンベ以外遊泳性はない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.02.28 #1103

撮影ポイント

赤沢 0番

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「クダゴンベは一度棲み付くと一定期間同じ場所にいるため観察しやすい」と図鑑にもある。

 

そんなこともクダゴンベと頻繫に出会う理由の一つなのかも知れない。それにしても、ここ最近は伊豆の各地で会う。

 

若い個体なのだろうか。スリムなボディーのクダゴンベ!
上の写真は熱海のソウダイ根。
参考写真は田子は沖の浮島根(2021.1)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.12.14 #944

撮影ポイント

熱海 ソウダイ根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

成長段階の違いだろうか?
やや”育った”(太め?の)クダゴンベ達。

 

参考写真:2014.4 @井田

 

人それぞれ好みは違うだろうが、ゴンべ科の中では間違いなく本種クダゴンベが「トップスター」と言っても過言ではない。
ゴンべ科の中だけではなく、海水魚全体の中でも被写体としての人気度は相当高いと思う。そんなクダゴンベが伊豆の海で普通に観察できるのはダイバーにとっては嬉しいこと。 

 

しかし、喜んでばかりいて良いものか?考えさせられる昨今の海の中の変わり方。
小さなことからでも、自分自身も何か始めなくてはと思う。
膨大なクダゴンベの写真を前に、思いを新たにする数日である。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.06.17 #562

撮影ポイント

伊東 白根南

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA