デバスズメダイ
スズキ目スズメダイ科スズメダイ属
2024.9.8:再投稿
今まで見たこともない、大群のデバスズメダイ達。
冒頭に動画も加えて投稿。
【分布域】琉球列島。
【生息域】内湾の浅いサンゴ礁や礁池の枝状サンゴの上で群れを作って泳いでいる。
【特徴】体色はほぼ一様に青みがかった緑色。頬部と腹面は緑味がかった銀色。目の前から吻にあるラインは明瞭。全長5~8cm程。
抜けるような明るく青い海。
砂地が遠くまで続く。
まるで”根”のような大きく白い枝状サンゴ。
サンゴの上には水色の無数のデバスズメダイが群れ泳ぐ。
一斉にサンゴに集まったかと思えば、次の瞬間には離散する。
それは、どこかで”巨匠マエストロ”が指揮棒を振るっているかのように。
初めて見る感動的な景色。
”天国”のような、癒しに満ちた場所が、海の中にあった。
データ詳細
撮影日
2024.08.29 #1436
撮影ポイント
久米島 ムーチーグー
使用機材
GoPro HERO 7 Black
「デバスズメダイの個体」
デバスズメダイの見所はサンゴの上で群れているシーンだと確信している。
してはいるが、図鑑としては個体の写真も載せたいところ。
ライトを当てて個体を撮ると、思いのほかメタリックな体色に見える。
本種の特徴でもある、眼の前にある白色のラインがはっきりと確認出来る。
【本種と良く似たアオバスズメダイとの識別ポイント】
アオバスズメダイの胸鰭の付け根には青色の点があるが、本種には無い。
アオバスズメダイは目の前のラインが不明瞭である。
参考写真:2024.06.29 @慶良間諸島 クエフ島(北東)
基本デバスズメダイはサンゴへの依存度が高い。
ところが慶良間諸島で出会ったデバスズメダイ数匹は、サンゴから離れて尋常ではない動きをしていた。速いスピードで上下動を繰り返していた。
婚姻色のデバスズメダイの背鰭は黒っぽくなり、胸鰭の縁も黒くなるそうだから、写真の個体は完璧な”婚姻色”とは言えないかも知れない。
しかし、動きやサンゴから離れて泳ぐ様は求愛活動中だったと思われる。
(余りの動きの速さに対応仕切れずピンボケの1枚)
データ詳細
撮影日
2024.07.14 #1429
撮影ポイント
久米島 アカ下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「意地悪な???デバスズメダイ」(私感)
デバスズメダイは通常、サンゴの上で楽しそうにのんびり群れている(私にはそう見える)
ところが私がちょっと近付くと、一斉にサンゴの隙間へ隠れてしまう。
あるいは、サンゴの反対側へと逃げてしまう。
「感じ悪ゥ~!」と私は思う。
これが世に言う”いじめ”かぁ~と思う。
これはデバスズメダイの警戒心が強く、危険を感じるとサンゴの隙間へ逃げる性質があるため。
参考写真:同じ時の同じ群れ。
一斉にサンゴの隙間へ隠れ始めた図。
データ詳細
撮影日
2024.06.29 #1416
撮影ポイント
慶良間諸島 クエフ島(北東)
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「デバスズメダイのもう一つの性格」
デバスズメダイは縄張り意識が余り高くない。
その為、違った種と混泳していることもしばしば。
この写真ではネッタイスズメダイと一緒に泳いでいることが分かる。
この時はベニショウガサンゴの上を群れていたのだが、そこにはアカネハナゴイやハナゴイなどとも一緒だった。
参考写真:2011.3.6 @サイパン島 沈船(松安丸)
こちらのデバスズメダイはミスジリュウキュウスズメダイと混泳している。
データ詳細
撮影日
2014.03.04 #408
撮影ポイント
石垣島 マッシュルームⅡ
使用機材
Olympus XZ-1