スジオテンジクダイ
スズキ目テンジクダイ科
2023.1.4:投稿
【分布域】南日本の太平洋沿岸、伊豆諸島、福岡県沖ノ島、長崎県香焼、屋久島。
【生息域】水深の浅いサンゴ礁に生息。岩の隙間などの暗がりを好む。
【特徴】体色は黄金色。銀白色の縦線が5本走る。その内眼の下の縦線が破線になる。尾鰭中央に薄いラインがある。
「旧名キンセンイシモチ(ドット型)」
長い間、”キンセンイシモチ”はライン型とドット型があると言われてきた。
どちらも”キンセンイシモチ”と認識(混同)されてきた。
しかし近年、遺伝子と形態解析により別種であることが明らかになった。
”キンセンイシモチ”のライン型が「キンセンイシモチ」
”キンセンイシモチ”のドット型が「スジオテンジクダイ」
と呼ばれるようになった。
本種スジオテンジクダイはその名の通り、尾鰭中央に薄いラインがあるのが特徴。
もう一つの特徴は眼の下のラインが破線・ドット状であること。
参考写真:同じ時の写真。
同じ個体かどうかは記憶にない。
ペアーでいることも多いそうだ。
データ詳細
撮影日
2017.09.27 #645
撮影ポイント
黄金崎ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「スジオテンジクダイ 幼魚」
体は未だ透明感が強い幼魚。
眼を通るオレンジ色のラインが尾鰭先端まで届いてないので、本当にスジオテンジクダイの幼魚なのかどうか悩んだ。
しかし、キンセンイシモチの幼魚は尾柄部に黄色域があるが、この個体には無い。(判断の補足としてネット上にこの写真とほぼ同じ特徴の写真が「スジオテンジクダイの幼魚」として掲載している)
スジオテンジクダイの幼魚で間違いはないと思う。
参考写真:同じ時の写真。
こちらの個体はラインの形状などから、上の個体よりやや年上?かと思う。
更に眼を通るラインも尾鰭先端まで届いている。
データ詳細
撮影日
2017.10.25 #656
撮影ポイント
黄金崎ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「スジオテンジクダイ 正面顔」
本種の好む岩と砂地の隙間の暗がりにいた。
正面顔ではスジオテンジクダイかどうか判定できないが、となりの個体の形状で判断で来た。
眼の下のラインが破線であり、尾鰭中央にラインがある。
参考写真:2020.2.24 @伊豆海洋公園
なかなか判断が難しい”例”。
眼の下のラインが破線であるように見える。また、尾鰭にも薄っすらと中央にラインが見える。
キンセンイシモチの尾鰭は明確に透明。
9割方スジオテンジクダイで間違いないと思うが、なかなか種の同定が難しい個体もいる。
データ詳細
撮影日
2020.12.04 #933
撮影ポイント
柏島 民家下北北
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)