セグロチョウチョウウオ
スズキ目チョウチョウウオ科
2022.10.31:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域、サンゴ礁域に生息。15m以浅の穏やかな内湾性のサンゴ礁で多く見られる。
【特徴】体は白っぽい淡い緑色の地色。鼻から腹にかけては黄色。体側の下の方には濃いブルーのラインが7本ほど平行に走る。背鰭後端は長く伸長する。背面後方に黒色の大きな斑紋がある。吻は同じ科の魚より比較的長く伸びる。
「名前通り セグロチョウチョウウオ」
チョウチョウウオ科の中でも、比較的名前を覚えやすい種。
見た目通り「背中に黒色の斑があるチョウチョウウオ」=セグロチョウチョウウオ。
ところが本種をじっくりと眺めてみると、かなり凝った色彩をしていることに気付く。
吻から腹へと黄色く塗られ、黒色の斑の下には白色の帯が沿う。
胸鰭基底にはオレンジ色のライン。尾柄部にもオレンジ。臀鰭は黄色にオレンジのライン。
背鰭、尾鰭もカラーリングされている。
眼も複雑な色使い。
なかなかに”名前通り”などとは侮れない単純な魚ではないらしい。
セグロチョウチョウウオの幼魚を撮った記憶はないし、見たこともないように思う。
しかし、本種の幼魚は太平洋沿岸の内湾の浅場でも見られるらしい。ただし、冬を越すことが出来ない季節来遊魚。
参考写真:2014.3 @石垣島 コーラルブリッジ
データ詳細
撮影日
2018.05.04 #698
撮影ポイント
宮古島 魔王の宮殿
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)