2024.9.30：再投稿

”姫さま”（本種）と、ふたたびの出会いがあった。
最後尾に掲載。

2022.9.16：投稿

【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の礁斜面の水深2～10ｍに生息。水深10ｍ付近で小さな群れを作っている。
【特徴】小型種。体側の腹部側に青色の小さな点が並ぶ縦縞が５本以上ある。背面は青黒い。
同属のコビトスズメダイとは良く似ている。






「想い人（スズメダイ）」

八丈島へ行くようになってから、本種ヒメスズメダイとコビトスズメダイにすっかり魅せられてしまった。

それ以来、これらのスズメダイを撮るためにどれだけの時間を費やしてきただろう。
動きも速く、ターゲットは小さい。しかも彼等は止まることを知らない。

撮れなければ想いは募る。
八丈島以外の海でも良く見かける。
しかし、通りがかりに気安く声を掛けられる（レンズを向けられる）相手ではない。

ここ２年程、狙うのをぷっつり止めている。
諦めた訳ではない！
”押してもダメなら引いてみろ”の言葉もある。

少し自分の頭を冷やして待つ、、、
絶好の間合い、チャンスがきっと訪れる。
超楽観主義者は、虎視眈々とその時が来るのを伺っている。

「ヒメスズメダイ」

私にとっては、まさに”姫”。
サイトによっては「”お姫さま”というより”王子さま”という感じ」との説もある。笑

何れにせよ、成魚でも4～4.5㎝程の小型種であることからの名前と思われる。

「姫さま！近いうちに、ぜひ佳き出会いを！」

さすが小笠原！

ヒメスズメダイの小さな群れを、そこここで見かけることが出来た。

自分のチームの状況（移動中、自由？時間中、etc.)、ターゲットの警戒心の強弱や自分との間合い、安定した撮影ポジションを確保出来る環境かどうか等々を何となく感じながら、ヒメスズメダイと向き合う時間を作ることが出来た。

ヒメスズメダイ！
カメラのファインダーを覗きながら「姫さま！ご無沙汰しております」とご挨拶。
久しぶりに、佳き出会いを頂けたことが心から嬉しかった。

相変わらずの”姫さま”振りが懐かしい。

参考写真：同じ時の写真。
敢えて１個体を狙わず、群れへレンズを向けた。
どの個体かにはピントが合うだろうと！
この時の撮影データを見ると絞り値f/4.5
決して被写界深度は深くない。
とても３匹ともにはピントは合わない。