ニセネッタイスズメダイ
スズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属
2022.1.10:投稿
【分布域】琉球列島。
【生息域】浅いサンゴ礁のサンゴの周りで単独でいるところが見られる。通常は浅い水深にいるが2~40mが生息水深とされている。
【特徴】ネッタイスズメダイに良く似ているが、本種の体色はやや青味を帯びてくすんだ色をしている。胸鰭基底に青色の小さな斑点がある。幼魚には背鰭後方に眼状斑がある。普通種。
【識別ポイント】ネッタイスズメダイの体色は鮮やかな黄色一色。
ニセネッタイスズメダイは海で出会っても、私にとっては余りキュンキュン来るスズメダイではない。何故か理由は分からない。
しかし、こうして写真を改めて見てみると、それなりにきれいなスズメダイだと再認識した。
「ニセ」についての考察。笑
スズメダイ科の魚の中で、名前に「ニセ」が付くのは以下の通り。
・ニセクラカオスズメダイ
・ニセモンツキスズメダイ
・ニセネッタイスズメダイ(本種)
因みに、上の3種にはそれぞれ本家がいる。
・クラカオスズメダイ
・モンツキスズメダイ
・ネッタイスズメダイ
スズメダイ科の魚ではないが、「ニセゴイシウツボ」の場合は「ゴイシウツボ」は存在しない。
ゴイシウツボの「ニセ」ではなく、「ニセの碁石(ゴイシ)模様のウツボ」との意味だろうか?
名前の頭に”ニセ”が付く場合は、本家の魚と良く似ているという意であろうことが推測できる。
名前の後ろに”モドキ”が付く場合も幾つかある。こちらも同じ意だろう。
何れにしても「ニセ」だの「モドキ」だのの言葉から良い印象はない。
”偽物”や”偽者”、はたまた”紛い物”という意味の呼び方はネガティブな印象しかない。
願わくば、その種に相応しい、その種固有の名前を付けてあげて欲しい。
参考写真:2018.11 @石垣島
データ詳細
撮影日
2019.10.20 #839
撮影ポイント
沖縄本島 本部 ゴリラチョップ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
ニセネッタイスズメダイ 幼魚
幼魚の時は背鰭に眼状斑を持つが、成魚になるとこの眼状斑は消失する。
データ詳細
撮影日
2018.11.23 #752
撮影ポイント
石垣島 コーラルガーデン
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)