フエヤッコダイ

スズキ目チョウチョウウオ科

2022.8.26:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域の浅い水深に生息。
【特徴】体色は黄色。頭部は黒色で三角形のような斑になる。眼から下は白色で吻も白色。その吻は非常に細長く筒状。体形は縦に扁平していて、体高が高い。尾柄部直前の下に1黒色斑がある。



「フエヤッコダイ」

名前の由来は、最大の特徴である細く伸長した吻を「笛」に見立ててのもの。

しかし、その吻は見た目は「笛」のようでも、メロディーを奏でるためのものではない。
この長く伸びた吻は、サンゴの枝間に棲むゴカイ類や小型甲殻類などを捕食するためのものである。


写真はちょうど、長い吻をサンゴの枝間に差し入れて捕食しているところ。


沖縄本島・万座の青い海にフエヤッコダイの黄色い体が良く映えている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.09.20 #509

撮影ポイント

沖縄本島 万座 オーバーヘッドロック

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「フィリピンのフエヤッコダイ」

 

通常、沖縄などで見るフエヤッコダイに比べてフィリピンで見る個体はとても大きく感じた。
単純な私は「オオフエヤッコダイじゃないか?」とテンションが上がった。
しかし、「サイズが大きいからオオフエヤッコダイ」などと安易で単純な話ではないことを直ぐに思い知らされた。

 

本種フエヤッコダイはオオフエヤッコダイに酷似する。
しかし、オオフエヤッコダイの眼の下(胸鰭基底)辺りの白色の部分には、そばかすの様な小さな黒点が並ぶ。

 

写真の個体には、そばかすの様な小黒点は全く無い。
シミ1つ無い美肌である。残念?!

 

フエヤッコダイはある程度の低い水温にも適応し、南日本の太平洋岸の各地でも成魚に会うことが出来るらしい。
一方、オオフエヤッコダイは国内では小笠原諸島に多く生息するが、他では稀種である。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.08.04 #294

撮影ポイント

Philippine Balicasag Divers Heaven

使用機材

Olympus XZ-1

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