ユウゼン
スズキ目チョウチョウウオ科
2023.4.22:投稿
【分布域】伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾、和歌山県串本、高知県柏島、座間味島、沖縄島、南大東島。
【生息域】岩礁域、サンゴ礁域に生息。潮通しの良い場所を好む。水深1~30mに生息。
【特徴】体色は黒色。体側には鱗の縁の非常に小さな白色の細点が散りばめられている。背鰭、臀鰭、尾鰭の各後方は黄色で縁取られている。体側中央辺りに白色の帯がある。チョウチョウウオ科の魚に良く見られる眼を通る黒帯や眼状斑はない。全長約15㎝ほど。体は四角形に近い。
「日本固有種」
チョウチョウウオ科の魚の中で唯一の日本固有種!
名前も本種の体側の網目模様が、日本の古くからの染色技法「友禅」の様式に通じるところからの命名。
ユウゼンは八丈島から小笠原諸島にかけて多く生息し、通年で見られる。
しかしこれら以外の海で本種を見ることは極めて稀であり、偶発的な観察例であることが多い。
データ詳細
撮影日
2019.05.05 #796
撮影ポイント
小笠原諸島 兄島 丸山崎
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ユウゼン玉とペアー」
本種ユウゼンは春と秋に八丈島や小笠原諸島では「ユウゼン玉」と呼ばれる大群を作ることが知られている。
この写真は「ユウゼン玉」と言うには無理がある。小さな群れである。
5月初旬で季節的に未だ早過ぎたのかもしれない。
2011年 初めて訪れた小笠原での1枚。
私にとってはユウゼンとの初めての出会いであり、今でも思い出深い1枚。
「ユウゼン玉」を作るのはキホシスズメダイ等の卵を奪って捕食するためであり、集団行動を取ることによって身を守っていると考えられている。
ユウゼンは通常、単独でいるよりペアーでいることが多い。
参考写真:2017.5.4 @小笠原諸島 兄島 立神岩
ペアーのユウゼン。
データ詳細
撮影日
2011.05.01 #197
撮影ポイント
小笠原諸島 嫁島 マグロ穴
使用機材
Olympus XZ-1