ユキミノガイ
二枚貝の仲間 ミノガイ科
2024.7.26:投稿
【分布域】房総半島以南の熱帯域:インド・太平洋域。
【生息域】水深20m以浅の砂礫底に生息。ゴロタ(石)の下などに隠れていることが多い。潮間時の潮だまりでは岩の裏や隙間で見ることが出来る。
【特徴】オレンジ色の二枚貝。外套膜には長く伸びるオレンジ色の触手がたなびいている。
「ユキミノガイ」
ユキミノガイ、初めて見た。
その時の感想は。
「なんじゃ?これは」
「ウコンハネガイ?違うよね」
動いている。
「ん?カニ?ハサミ脚とか何もないし違う」
調べてみると、余り情報は多くない。
本種・ユキミノガイ。
光る貝として有名なあのウコンハネガイと同じミノガイ科に属しているそうだった。
そして、
どうやらオレンジ色の触手は強い毒を持つイソギンチャクに擬態して、捕食者から身を守っているらしい。
一瞬カニかと思ったが、カニに擬態しても強い顎や歯を持つ魚達には無意味だとか。
美味しそうな甲殻類だと見られ、ガツガツ食べられて逆効果?!
ユキミノガイは海水を吸い込んで、それを噴射し推進力を得る。そうして水中を瞬間移動する。
これは二枚貝の特徴。同じ二枚貝の仲間アサリやホタテ貝などにも見られる移動方法。
中層を泳いだりすることも出来るとか。
因みに
ユキミノガイはアサリやホタテ貝のように食用とはならない。
参考写真:同じ時の同じ個体。
データ詳細
撮影日
2024.07.14 #1429
撮影ポイント
久米島 アカ下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)