ヨコシマクロダイ
スズキ目フエフキダイ科
2021.6.12:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁外縁の斜面やドロップオフの中層で群れている。
【特徴】成魚は名前の由来でもある横縞が消える。体色は灰褐色で背鰭や臀鰭は暗色で縁は赤い。尾鰭の後端は黒色。眼は大きくやや突き出でている。唇は黄色い。幼魚から成魚へ移行する時期にも横縞は残る。横縞は3本の幅の広い黒ずんだ帯で、間が白色の線のようにも見える。幼魚は3本の幅広い黒帯とは別に眼を通る黒色の線を持つ。尾鰭は2又に分かれ薄い黄色に黒いライン。
写真は中層を群れるヨコシマクロダイ。
横縞があることから”大人への階段を上る途中”であって、完全な成魚ではない。
この時期の体長はおよそ25〜30cmほど。
データ詳細
撮影日
2013.02.18 #324
撮影ポイント
Palau New Drop Off
使用機材
Olympus XZ-1
「縦か横か、それが問題だ!」
本種の名前にもある”ヨコシマ”。
通常の感覚からすると”タテジマ”(縦縞)のはず。しかし、”ヨコシマ”(横縞)が正解。
慣れてしまうと違和感はなくなるが、魚の場合通常とは縦横を逆の呼び方をする。
これは魚を釣った状態で、口を上・尾鰭を下にした際の見え方で呼ぶところから来ている。
データ詳細
撮影日
2021.05.08 #995
撮影ポイント
久米島 ウーマガイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
ヨコシマクロダイ 成魚
私感ではあるが、横縞の消えた成魚に出会うことは比較的少ないように思う。これは成魚になると地味になり、目に付き難くくなるからかもしれない。
本種も属すフエフキダイ科の魚は概して肉食系で頑丈な顎と歯を持つ。ヨコシマクロダイも甲殻類やウニなども簡単に噛み砕く。成魚の体長50cmほどにもなる。
データ詳細
撮影日
2019.03.21 #772
撮影ポイント
Palau Ulong Channel
使用機材
Olympus XZ-1