ヤンセンニシキベラ
スズキ目ベラ科ニシキベラ属
2021.7.29:投稿
【分布域】南日本の太平洋岸、小笠原諸島、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、琉球列島
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域の3〜10mの浅い水深に生息。
【特徴】雄相は頭部から背面にかけて黒色のインクを流したような域が広がり、黄色い域と共に横帯のようにも見える個体もある。雌相は頭部から背面にかけて黒く、背面の縁には4〜5本の細く短い横のラインが入る。腹側は白色で赤茶色の縦のラインが入る。幼魚はハコベラの幼魚に酷似する。
写真は壁に産み付けられたスズメダイの卵を食べに来たゴマチョウチョウウオとヤンセンニシキベラ。
写真のヤンセンニシキベラは雄相。
2018年3月パラオの海へ行った。
天候にも仲間にも恵まれ”地上の楽園”パラオを満喫した。
パラオ3日目の夜、現地ガイドのノゾミさんも我々の晩餐の席へ合流してくれた。
ノゾミさんはとても小柄で華奢な方だが、”Nozomi Special”という山盛りのご飯やパスタを軽々と平らげていた。
ノゾミさんのバイタリティの背景にはこの”食”があったのかと納得した。
引率インストラクターのマサさんが「良いチャンスだから、名前の分からない生き物があったらノゾミさんに聞けば良いよ」と。
皆んなからの質問にノゾミさんは次々と明快に答えてくれた。そこで私が調子に乗って見せたのが上の写真。
さすがにノゾミさんも「ん〜」と考え込んだ。
帰国便のスケジュールと滞留チッソの関係で、翌日は早朝2Dive予定。
翌日、朝陽が未だ昇らない空が暗い時間にショップへ着いた。
するとノゾミさんが「昨日の魚、ヤンセンニシキベラでした!」と。
昨夜レストランから自宅へ戻って、この未明までの短い数時間に調べてくれていた。
貴重な睡眠時間を割いてくれたのだろう。”さすが!プロ”だな〜と感心した。
パラオという海はややもすると、サメやナポレオン、ギンガメウォールにバラクーダなどダイナミックなイメージ。ノゾミさんはそれらに加えて、ハナダイやハゼ、スズメダイ、ベラ、チョウチョウウオに甲殻類、様々な生き物に精通している。
NHKの番組に「プロフェッショナル 仕事の流儀」というのがある。
私をプロデューサーに採用してくれたら、ノゾミさんを取り上げたい。
ナレーターはもちろん橋本さとしと貫地谷しほりで。
恒例の「プロフェショナルとは?」という質問にノゾミさんは、なんと答えるのだろう。楽しみだ。
参考写真:カスミアジ越しのノゾミさん
データ詳細
撮影日
2015.03.18 #470
撮影ポイント
Palau Big Drop Off
使用機材
Olympus XZ-2