ヤミテンジクダイ

スズキ目テンジクダイ科

2021.8.3:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、屋久島、奄美大島、琉球列島。
【生息域】岩礁に生息。日中は岩穴の奥に潜んでいる。生息水深は10〜30m。
【特徴】体側に斜めの暗赤褐色の2本のラインが入る。この特徴的なラインはテンジクダイ属の中では本種のみ。稀種。



”ヤミテンジクダイ”という名前を初めて聞いたのは、2019.1.29 伊豆海洋公園へ行った時。
インストラクターのミカちゃんに「ヤミテンジクダイ せっちゃんの図鑑に居ますか?」と尋ねられた。
初めて聞く名前だった。今までに撮ったことがあれば名前くらいは覚えている。
だから(すなわち)my図鑑にはいない種だということだ。


ヤミテンジクダイの元へミカちゃんに案内された。しかし砂底と岩の僅かな隙間の暗い奥に潜んでいた。おまけに、何の魚だったか忘れたが邪魔者も居た。恐らく私は凄い姿勢になっていたと思う。しばらく格闘したが撮れなかった。(写真は後日別の場所で撮った1枚)



この日写真は撮れなかったが、ミカちゃんからの問いかけが私の”或る記憶”を呼び覚ましてくれた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.04.04 #781

撮影ポイント

北川 カジカキ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「或る記憶」とは。

 

確か、場所は田子の沖の浮島根だった。インストラクターはマサさん。海の中で呼ばれて小さな砂溜まりの奥の方にいる魚を指さされた。
「何?」「誰?」二人で首を捻った。苦労して写真を撮った。

 

あの時”違和感”を持って、マサさんと首を捻った魚は”ヤミテンジクダイ”だったのではないか?

 

記憶を頼りに写真を見直すと、斜めの帯が2本入る魚”ヤミテンジクダイ”が紛れもなく映っている。
大当たりだった!

 

ミカちゃんから名前を初めて聞いた時の、ちょうど3か月程前にヤミテンジクダイを撮っていたことになる。
当初は何かテンジクダイ科の魚の「幼魚」だろうと思っていた。しかし、どの種の幼魚にも当てはまらず、特定出来なかった。
それは当然で、幼魚ではなく”ヤミテンジクダイ”だったのだ。

 

冒頭1枚目の写真は2019.4 @北川   この時はマサさんに「ヤミテンジクダイ」として紹介され、私も何者か分かって撮った。

 

参考写真:同じ2018.11 @田子 沖の浮島根 ペアーで居たらしい。その辺の記憶はなかった。

 

ミカちゃんからの問いかけがなければ”闇”に葬り去られていた可能性が高い。
こうして投稿に使われて”闇”から”明るみ”へ出たヤミテンジクダイの写真! 
写真にも運命?!があるのかも知れない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.11.19 #744

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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