2020.11.30：投稿

温帯域の水深の浅い沿岸岩礁に生息。普通種。琉球列島では稀種。

肉食魚。タコが大好物とか。

体は長く扁平していて胸鰭と腹鰭は無く、背鰭と臀鰭と尾鰭は一体化している。

鼻先に前鼻孔、目の近くに後鼻孔の２対がある。食べ物を食道へ進めるために「咽頭顎」がある。

名前の由来は、矢を入れる「靭」（うつぼ）に似ているからという説と、岩穴に隠れている習性から「空洞」うつほら→うつほ→うつぼ　となったとの説があるようだ。

地方によっては食用として供されていて、新鮮なものは美味しいらしく、各地方でそれぞれに名前が付けられている。

学名Gymnothorax Kidako のキダコは神奈川県三崎地区や長崎での地方名「キダコ」に由来。「キダコ」は「気猛」で気の荒いとの意味だそうだ。

「ウツボの近縁ミナミウツボとは白色の臀鰭縁辺を持つことで区別できる」との記述を図鑑で見てから、その特徴を写し出した写真を撮ることが自分への至上命題となった。

私の先入観に反して、全身を出しているウツボは案外いる。
しかも、このウツボは私の注文通り特徴の臀鰭をこちらに向けている。

してやったり！！　マニアックな達成感。笑

「上　斜め45°」

娘の名前にも希望の「希」の字を使った。
いつも何かを目指して、希望を持って生きて欲しいと願って。

ところで魚達は「希望」や「夢」があるのだろうか？
このウツボ、まるで「明日」を夢見ているよう。
「上　斜め45°」を澄んだ瞳で見つめている。

「上　斜め45°」というベクトルは「希」に通じていて、私のお気に入りの構図。