ウスイロサンゴヤドカリ

ヤドカリ科サンゴヤドカリ属

2024.11.11:再投稿



久しぶりに伊豆大島で潜った。
この時の最終Dive. 岩の隙間で僅かに動く貝殻を見つけた。
本種ウスイロサンゴヤドカリだった。


過去の写真で「不明ヤドカリ6」として登録していたのが、本種だったことが今回判明。
併せて再投稿する。





2022.5.14:投稿



【分布域】房総半島以南。
【生息域】浅場のサンゴ礁、岩礁域の礁原や礁斜面に生息する。時折やや深い水深でも見ることができる。
【特徴】前甲やはさみ脚、歩脚は乳白色。眼柄は白いものや黒色の縞模様があるもの、斑模様があるものなど色彩変異がある。大きな個体では、はさみ脚や眼柄が青みがかる。全体的に白っぽいいが第2触角のみが赤く良く目立つ。




「伊豆大島での楽しみ」

最大の楽しみは、海中での豊かな生物との出会いであることは言うまでもない。


しかし私には密かに楽しみにしていることが、もう一つある。


伊豆大島の現地ショップのオーナーは、図鑑『ヤドカリ』の著者(写真・文)・有馬啓人さん。
ご迷惑のかからなそうなタイミングを見つけて、その有馬さんに自分の撮った写真を見せて名前を教えて頂いたことが何度かある。とても気さくに応じて下さる。







GW開け1泊2日の伊豆大島。
全ダイビングを終え、安堵感を漂わせながら、ショップ内のテーブルでメンバーそれぞれがお昼を頂いていた。

そんなのんびりとした空気の中。
「こんな事をしている場合ではない!」と私は食事の途中で席を立った。撮ってきた写真のデータをiPadに取り込み、数枚の写真を有馬さんに見て頂き種の名前を尋ねた。

本来、他人さまに何かを聞く前には、自分なりにしっかり調べ、その上で質問すべきだと考えている。そうすれば教えて頂いたことが一層身に付くからだ。

が、この時ばかりはその考えを捨てた。


本種「ウスイロサンゴヤドカリ」の名前は、今回有馬さんに教えて頂いた内の1種。
そして、こんな時に有馬さんがポツリと呟く言葉が私にはとても重要な意味を持つ。


「サンゴヤドカリ属は眼がキラキラですね」
なるほど〜!そこが識別ポイントか!
帰宅後、図鑑のサンゴヤドカリ属の写真を見る。何れも眼は夜空の星のようにキラキラだ。

専門家の話には、含蓄のある大切なことが隠れている。それを聞き逃してはいけない!笑


以前「アカイソハゼ」の投稿で触れた”生物に詳しい人”は有馬さんのこと。
この時も、大切なヒントを頂いた。





ダイビングに限らず、”この人”と思う方には自分から積極的にお話を伺うチャンスを作るべきだと思っている。




参考写真:同じ時の同じ個体。
上の写真とは別ショット。
特徴が分かるように拡大してトリミングした。



データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.05.11 #1135

撮影ポイント

伊豆大島 秋の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「伊豆大島 ふたたびのウスイロサンゴヤドカリ」

2024.11.11:再投稿

 

 

11月の伊豆大島ツアーもいよいよラスト1本。
エキジット口へ向かう間際、岩の隙間を覗くと貝がモゾモゾ動いていた。
海の中では種までは分からなかった。

 

後で確認すると本種だった。
更に同じ岩の隙間には本種が何個体かいたらしい。
海では全く気付いていなかった。

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
上の写真は回転している。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.11.04 #1474

撮影ポイント

伊豆大島 秋の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「不明ヤドカリ6」

 

こんな名前のままで長く放置されていた写真。

 

この写真は井田で撮っている。
撮影時のことは全く記憶に残っていない。
その時の総ダイビング本数は998本。
記念の1,000本を迎えるにあたり、本数調整で井田へ行った時だったようだ。

 

が、今回伊豆大島で撮った上の個体を再投稿する準備をしながら、、、
”アイツ!”と頭に浮かんだ。
「不明ヤドカリ6」はウスイロサンゴヤドカリじゃないのか???

 

大当たりだった。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.05.27 #998

撮影ポイント

井田

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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