ウキベニハゼ
スズキ目ハゼ科ベニハゼ属
2021.5.10:投稿
図鑑「日本のハゼ」(2004年発行)では「ベニハゼ属の1種ー9」という名前だった。同じ図鑑の2021年の新訂・増補版では「ウキベニハゼ」という新しい和名で掲載されている。
この写真ターゲットは「アオギハゼ」だと思って撮った。余り珍しくはないけど、まぁ撮っておこうか〜的な感覚で。
自分の浅薄な知識でのそうした態度、はっきり言って気に入らない! 「喝!!」 笑
後日写真を整理しながら「ん?ん?」 この”アオギハゼ“体側に縦帯が無い!眼後縁から尾柄部にかけて体背側に1本の薄青色の帯が走るのはアオギハゼの大切な特徴の一つのはず。
図鑑を調べたら同じベニハゼ属の別種「ウキベニハゼ」だと判明した。
(陰の声:案の定!ほらね!)
【生息状況と特徴】
サンゴ礁域の礁斜面の水深25〜50mに生息。やや暗がりのサンゴの根の下や岩陰で、頭を上にして体を立ててホバリングしている。数匹で群れを作る。尾柄部が輝く紫色で、第1背鰭の第2棘が糸状に伸長している。体は半透明で体内部を吻から尾柄部にかけて赤色。尾柄部に赤色斑がある。
【分布域】
国内では沖縄諸島、西表島。海外ではパラオ諸島。
アオギハゼと本種ウキベニハゼは佇まいが酷似している。また、混泳していることも多い。ただウキベニハゼの生息水深の方がやや深いとされている。
知っている或いは既に撮った「魚」だと思って、スルーしてきた中に本種のような「新しい種」(私にとって)がいた可能性は大。この件で、気を付けなくてはと肝に銘じた。
ただ、海の中では時間に限りもあり、カメラの電池にも限りがある。その辺は悩ましいところ。
参考写真:同じ時の写真。ハゼが実は6匹写ってる(3匹ではない)笑
データ詳細
撮影日
2020.03.21 #864
撮影ポイント
Palau Dexter wall
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)