ウチダザリガニ

ザリガニ科 Pacifastacus属

2023.8.16:投稿



【分布域】北海道(支笏湖・洞爺湖・摩周湖・阿寒湖・屈斜路湖等)、福島県(小野川湖・桧原湖・秋元湖)、長野県、滋賀県(淡海湖)、千葉県(利根川水系)、福井県(九頭竜湖)での生息が確認されている。
【生息環境】冷水性の湖畔や河川に生息。耐塩性も備えている。
【特徴】体色は緑褐色の個体が多いが、生息環境によって青褐色のこたいなど様々である。体長は15cmほどになり、二ホンザリガニやアメリカザリガニに比べてやや大型。第一胸脚(はさみ脚)の可動肢に良く目立つ白色の斑紋がある。頭胸部前端が3本の棘条になっている。




「侵略的外来種ワースト100に選定!」

本種は本来北米大陸が原産の甲殻類で、淡水ザリガニの一種。
日本には天然分布していない外来種。
2000年代には、上の分布域に記した日本各地に流入が確認されている。



北海道の支笏湖を源とする千歳川。
支笏湖から正に今流れ出さんとする場所。
千歳川の源流にエントリーした。

千歳川をドリフト(流れに乗って進む)する趣向の1本。

エントリーして直ぐ、ごく水深の浅い場所で出会ったのがウチダザリガニ!



参考写真:同じ時の同じ個体
こちらが最初に撮った写真。
一応、何か管のようなものの中に収まっていたが。。。
気が強そうな風情で、段々と身を乗り出してきた。

流石、はるばる北米から移住して来ただけの強者(つわもの)である。


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.04 #1301

撮影ポイント

千歳川 源流

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「迫力満点!」

 

みんなで取り囲んでパシャパシャやっていると、管の中から全身姿を現し、のしのしその辺を徘徊した!
「お前ら!いい加減にしろよ!」と英語で脅していたかどうかは聞き取れなかった!
とにかく大型で威風堂々の迫力だった。

 

本種の名前の由来。
本種の同定に役立った標本が、北海道大学”内田”教授の手持ちのものであったことからの献名だとか。

 

ウチダザリガニは欧州へも移入されているようで、煮たり焼いたりフランス料理として美味であるらしい。
日本でも阿寒湖など地元のレストランで提供されている他、「レイクロブスター」として他地方へも発送されているそうだ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.04 #1301

撮影ポイント

千歳川 源流

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA