ツマジロオコゼ

スズキ目ハオコゼ科

2022.11.2:投稿



【分布域】静岡県以南の太平洋沿岸、伊豆諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】内湾の岩礁周辺の砂底やアマモ場に単独で見られる。
【特徴】体全体が茶褐色~黒褐色で背鰭前端が著しく高い。葉っぱのようにごく薄い体形をしている。口先が白色の個体が多い。アマモ場などでは体色が周囲に合わせて緑色に近くなる。



「擬態名人」

海藻や枯葉が溜まった場所で、ゆらゆらと海の揺らぎに身を任せている。
体を右に左に、倒れるように揺れ動く。
身も心も海藻か枯れ葉になった積りなのだろうか?笑


海の中に擬態名人は多い。
彼らにとって擬態は天敵や外敵から身を守るための死活問題。

お見事!
擬態は大成功?!(だった)



しかし、伊豆大島の現地ショップから「ツマジロオコゼの生息情報」があった。
こちらにもその道のプロ・インストラクターが付いている。
皆からのリクエストに応えて、海藻と枯葉の溜まり場の中から、擬態を見破って紹介してくれた。

見つかった後は、取り囲まれてしばし撮影会。
その間も右に左に体を揺らし続けていた。


参考写真:同じ時の同じ個体。
この個体は幼魚~若魚といった世代。単独で見られた。


データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.10.30 #1198

撮影ポイント

伊豆大島 王の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「ツマジロオコゼ 成魚」

 

こちらの個体は上の写真とは別個体。黒褐色に近い。
同じ伊豆大島の王の浜というポイントの別の場所に単独でいた。

 

和名の「ツマジロオコゼ」
ツマジロは「端が白色」との意。頭部の眼の前から背鰭に掛けて白い部分があることが由来。ただし、必ずしも白い部分があるわけではない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.10.30 #1199

撮影ポイント

伊豆大島 王の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「屋久島 お宮前のツマジロオコゼ」

 

こちらはカップルなのか親子なのか2匹の関係性は分からないが、ペアーでいた。
体のサイズが大きい方が茶褐色、小さい方が黒褐色だった。
本種ツマジロオコゼは、まるでリーゼントヘアーのような立派な背鰭を持っている。

 

参考写真:同じ時の同じペアー。
2つの個体が同時に体を直立させてくれず、タイミング的に難儀した。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.10.04 #830

撮影ポイント

屋久島 一湊 お宮前

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA