ツキノワイトヒキベラ

スズキ目ベラ科イトヒキベラ属

2021.6.18:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、小笠原諸島、高知県柏島、琉球列島。
【生息域】岩礁斜面やサンゴ礁外縁礁斜面の水深30m以深に多い。
【特徴】雄相は体側中央に黄色い斑紋があり、尾鰭は中央が湾入していて両端は長く伸びている。この形を”月の輪”に見立てたのが名前の由来。また、尾鰭・背鰭・臀鰭は濃紺で縁は蛍光ブルー。雌相の体側には小さな白点を繋げたような縦のラインが数本走る。尾鰭は一様に透明である。幼魚は雌相とほぼ同様であるが、幼魚には尾柄上部に小さな黒点が1つある。



「柏島 民家下北北 ベラ団地」

ベラ団地は”団地”とは言いながら、気軽には棲めないような深場にある。
体内残留窒素の関係でここは朝1番で攻める。ダイブコンピューターと残圧計にお伺いを立てながらの滞在となる。
しかし、そうやってベラ団地を訪ねて裏切られたことは1度たりともない!
このスーパー・ポイント”ベラ団地”へ行くことは、柏島の海で潜る重要な目的の1つであることに間違いない。

この団地の住人(魚)は、ベラはベラでも飛切り美しく魅力的。
前回はクジャクベラに会った。今回は本種ツキノワイトヒキベラに会った!
私にとってこれら垂涎の的である”スペシャルなベラたち”との出会いを相次いでもたらしてくれた。
まさに「柏島 民家下北北 ベラ団地」の面目躍如である。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.06.12 #1010

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ツキノワイトヒキベラ 雌相(幼魚)

 

ベラは雌性先熟であり、幼魚と雌相はとても良く似ている。雌相では幼魚にはある尾柄上部の黒点が消える。写真の個体は薄っすらと残っている。幼魚から成魚への途中といった世代だろうか。

 

雌相も雄相とはまた一味違った美しさがある。

 

この写真を撮ったポイント名は「民家下北」になっているが、「民家下北北」とは隣同士でどちらのブイからエントリーしたかの違いであって、撮影ポイントは同じ「ベラ団地」である。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.07.04 #883

撮影ポイント

柏島 民家下北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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