トウヨシノボリ(淡)
スズキ目ハゼ科ヨシノボリ属
2023.8.25:投稿
【分布域】北海道から九州。
【生息域】河川の上流域から下流域、池沼など様々な場所で見られる。両側回遊を行う集団、湖に降りる集団、止水で生活する集団などが存在する。
【特徴】頬部に朱色の小点が現れる個体もある。雄の背鰭は伸びて烏帽子型になる集団と、伸びずに将棋駒型になる集団がある。雄の尾柄部から尾鰭基部は繫殖期に橙色になる。
「分類学的取扱いが難しい集団・トウヨシノボリ」
図鑑『日本のハゼ』では「旧版(『日本のハゼ』)の<トウヨシノボリ>は分類学的研究が不十分であるため削除した」とある。
図鑑『日本の淡水魚』には「トウヨシノボリとされてきたグループは、その多様さから分類学的扱いが難しい集団である」と書かれている。「また、近年では移入により交雑も各地で確認されており、その同定の困難さに拍車がかかっている」と。
これらの記述を目にして、もはや投稿は断念しようかと思った。
しかし、支笏湖には冒頭の写真と同じ魚が、あっちにもこっちにもいた。
なんか、その存在を””忘却の彼方”へ押しやってしまうのも残念!
せめて、FBの専門家達が集うグループへ写真を送り、確認してみた。
答えは「この名前で呼ばれている魚は紆余曲折ありますが、今はトウヨシノボリの標準和名でいいでしょう」とのこと。更には「支笏湖へは移植であろう」との見解も頂いた。
素人には難し過ぎる議論だが、その辺の事情や経緯を踏まえて本投稿をご理解頂きたい。
データ詳細
撮影日
2023.08.04 #1300
撮影ポイント
支笏湖 ポロピナイ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)