トラフザメ
テンジクザメ目トラフザメ科
2020.12.10:投稿
「傷心のトラフザメ」
言うまでもない。傷心なのはサメではない。私自身だ。
この写真を撮った前日にカメラを水没させた。
水没させた位で心が傷つく程、もはや乙女ではない。(財布は滂沱の涙)
しかし、この時ばかりはショックが大きかった。
その理由をグダグダとここに書くのも女々しいので割愛する。
その翌日の早朝ダイブでマサさん(引率インストラクター)が自分のカメラを使えばと言ってくれた。「カメラがなくても海は楽しめる」と強がって固辞した。
エントリーしてしばらくは、透明度の高い海で、カメラからも解放され重力からも解放され、浮遊感を存分に楽しんでいた。
かれこれ15分位経過した頃、このトラフザメと遭遇した。
その途端、かつて自分が撮ったトラフザメの写真(参考写真)が頭に浮かんだ。この状況ならもう少しマシな写真が撮れる。そう判断した。次の瞬間マサさんのカメラを奪いに行っていた。
トラフザメの日本での分布は「南日本の太平洋沿岸や琉球列島」或いは「千葉県館山湾、新潟県佐渡、土佐湾、宮古諸島」など様々な記載がある。何れにしても日本では稀種。
私が出会ったのは2度共パラオの海。海底に着底しているところ。性格は大人しく、夜行性。薄黄色味を帯びた体に黒い斑が「虎斑」に似ていることからの名前であろう。非常に長い尾鰭を持つ。
データ詳細
撮影日
2015.03.21 #481
撮影ポイント
Palau German Channel
使用機材
Olympus XZ-2