トックリガンガゼモドキ
ウニの仲間(棘皮動物)
2022.10.24:投稿
【分布域】紀伊半島以南。
【生息域】10m以浅の浅場、岩の隙間などにいることが多い。
【特徴】ガンガゼより棘が短くて太い。棘に縞模様がある。ただし、この縞模様は薄れていることがあり、個体差が見られ、大型の個体程薄れている傾向がある。体の上部中央の突出した肛門(肛門錘)には白色と黒色の極小の細点模様がある。
初めて意識してこのウニを見た。
中央にある丸く突出した形のものには、白黒の細点が散りばめられていて美しい。
棘には縞模様がある。
「トックリガンガゼモドキ」
なるほどーと頷く名前。
しかし、美しいと思ったのは「肛門」。
当初、本種についての詳細を知るのは難しいだろうと思った。
ところが意外にも、図鑑『伊豆の海』にも取り上げられているし、ネット上にも情報はそれなりにあった。
本種トックリガンガゼモドキの棘には、太い棘と細い棘があり、細い棘には毒がある。
また副棘と呼ばれる短い棘には、釣り針のような「かえし」があり、刺さると抜けにくく非常に厄介だとか。要注意である!
更に、棘は蛇腹状になっていて、1本1本が膜で覆われているそうだ。
本種:ガンガゼ目ーガンガゼ科ーガンガゼモドキ属
学名:Echinothrix calamaris
データ詳細
撮影日
2022.10.02 #1193
撮影ポイント
屋久島 一湊 お宮前
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)