タテヤマベラ
スズキ目ベラ科タテヤマベラ属
2025.11.18:投稿
【分布域】八丈島、小笠原諸島、千葉県館山湾、静岡県賀茂、和歌山県串本、愛媛県室手、沖縄諸島以南の琉球列島。
【生息域】内湾のサンゴ礁周辺の砂泥底で見られる。
【特徴】雌雄の色彩はほぼ同じだが、雄の鰓上部に暗色の細い線がある。沖縄本島や石垣島では白い砂地に生息し、白っぽい体色をしている。八丈島では砂が黒いため、体側に模様があり暗い色合いの体色をしている。浅い藻場などで見られる幼魚の体色は緑色っぽい。体長15cmほどで鱗が細かい。体側の後方に細い横帯が出る場合がある。
「一瞥でmy新種」
白い砂地の広がる海。
ムレハタタテダイの小さな群れが目に入った。
ちょこっと撮ろうかな~と(笑)
1枚撮った途端にムレハタタテダイはどうでも良くなった。
(ムレハタタテダイ!済まぬっ!)
ムレハタタテダイがいた同じ場所に!
見かけない、
見かけないどころか、
初めて見る魚がそこにいたのだ!
眼から口にかけて、人間なら鼻?鼻の下?がやたらと長い魚が。
その特徴からテンス系かなと思った。
が、何れにしてもmy新種で間違いない!と一瞥で確信した。
その日の夜。
この魚の身元は直ぐに判明した。
ベラ科タテヤマベラ属。
タテヤマベラ属は本種が1種のみ図鑑に掲載されている。
タテヤマベラ属は主にインド洋や中・西部太平洋のサンゴ礁周辺の砂泥底に生息しているとか。
図鑑『ベラ&ブダイ』は頻繫に開くのだが、本種の名前初めて知った。
まったくの”ノーマーク”だった。
へぇ~そんなベラがいたの??状態。
写真のこの個体、鰓上部に暗色の細線がある。
その特徴から雄だと思われる。
因みに単体でいた。
参考写真:同じ時の同じ個体。
私を本種タテヤマベラへいざなってくれたムレハタタテダイと共に。
データ詳細
撮影日
2025.10.21 #1570
撮影ポイント
奄美大島 山本sp
使用機材
SONY α1-Ⅱ (FE 90mm F2.8 Macro)