タテジマキンチャクダイ

スズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属

2024.5.10:再投稿



タテジマキンチャクダイのアンダマン海バージョンと日本バージョンについての写真を追加して再投稿。記事は最後尾。




2022.2.9:投稿



【分布域】茨城県以南の太平洋沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】潮通しの良い岩礁やサンゴ礁外縁の斜面に生息。水深30m以浅で多く見られる。
幼魚は根の側面の亀裂や穴など薄暗い場所で単独でいるのが見られる。
【特徴】成魚は大型であり青色と黄色の縦縞模様。
幼魚は紺色地に白色と水色のラインの渦巻き模様がある。尾鰭は透明。
【識別ポイント】同じキンチャクダイ科のサザナミヤッコと本種の幼魚は良く似ている。
本種は体側にあるラインが渦を巻くが、サザナミヤッコのそれは「く」の字が連続した模様。またサザナミヤッコの鼻筋には青色のラインが通る。



「タテジマキンチャクダイ 本図鑑に初登場!」

私自身、少し驚いている。
今日まで「図鑑」「ギャラリー」の何れにも、投稿は勿論タテジマキンチャクダイの写真を1枚も載せて来なかった。

マニアックな種なら、そんなこともあり得る。
しかし相手は「タテキン」!

これはきっと、タテキンへの愛着があるにも関わらず”会心の一枚”が撮れてないからだと分析する。
今後の自分に期待を掛けて、、、取り敢えず、この段階で投稿することにした。




ところで。
タテジマキンチャクダイほど幼魚・若魚・成魚、またそれぞれの中間世代で体の模様が刻々と変化する種を他には知らない。

長い間ぼんやりとそう思っていた。



もっともっと図鑑をしっかり読み込まなければいけない!

図鑑『日本の海水魚』に以下のように書かれている。
「幼魚の斑紋が成魚と著しく異なるのは、同種に対する成魚のなわばり意識が強いため、幼魚は成魚から攻撃を受けないよう工夫していると考えられる」





冒頭の写真を含めて若い世代順に写真を並べていこうと思う。



データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.01.14 #855

撮影ポイント

伊豆海洋公園

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

タテキン幼魚はアイドル!

 

幼魚は伊豆半島でも見ることが出来る。
この写真を撮った2012年前後の数年間、タテキン幼魚を撮りたくて仕方なかった!
正に私にとっては”アイドル”だった。

 

ある日、所用がありJR山の手線に乗って恵比寿から東京駅方面へ向かっていた。
大崎か五反田辺りで1人の若い女性が乗り込んで来て、私の前に座った。
その人は紺地に白と水色のストライプ柄の長袖Tシャツを着ていた。
「あッ!タテキン幼魚だっ!」と。

 

もはやノイローゼ気味。
困った性格だ。笑

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.12.24 #329

撮影ポイント

伊東 満根北

使用機材

Olympus XZ-1

まだまだタテキン幼魚世代。

 

冒頭の写真の個体に比べてラインの数も増えて来ている。背鰭後方や臀鰭後方にも細かい模様が現れ始めている。

 

幼魚世代を脱して”若魚”と呼ぶには、体に黄色味が差し始めてからだと思っている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.07.31 #573

撮影ポイント

八丈島 中のママ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

”17歳”のタテジマキンチャクダイ若魚。

 

体に黄色味が差し掛かって来ているし、渦巻いていたラインも崩れ始めている。無色透明だった尾鰭にも黄色味が。

 

参考写真:2012.11 @石垣島 米原Wリーフ
こちらは”19歳”のタテジマキンチャクダイ若魚。
17歳と19歳の個体。何処に差があるかと言えば、口元が白色かどうか。
成魚の口元は白色。

 

17歳と19歳の写真、それぞれ2022年と2012年の撮影。10年の隔たりがあって私としては感慨深い。しかし、私がやっていることは10年の間、余り変わらない。笑

 

「17歳や19歳」というのは、人間で言えばそんなお年頃との意味。
近年、人間の成人も18歳とすることに変わったが、成人(成魚)を20歳とした場合の例えである。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.01.29 #1096

撮影ポイント

和歌山県 串本 住崎南

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

タテジマキンチャクダイ成魚

 

成魚は一夫多妻のハーレムを持つと言われているが、私は単独でいるところしか見たことがない。

 

幼魚はノイローゼ気味になるほど好みだが、成魚は余り好みではない。
理由は大き過ぎるから。笑
マクロレンズには入りきらないから。
せっかくの背鰭の後端が伸長しているところが見切れてしまっている。

 

参考写真:2020.9 @小笠原諸島 孫島 平根
こちらの成魚は接近し過ぎた。
バシッと成魚の全身を捉えた写真に更新出来る日が来ることを願っている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.09.21 #914

撮影ポイント

小笠原諸島 南島 閂ロック

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「アンダマン海バージョンと日本バージョン」

 

この上の写真がアンダマン海バージョン。
下の参考写真が日本の海に棲むタテジマキンチャクダイ。

 

【クイズ】
さあ!どこが違うでしょうか?(笑)

 

【答え】
背鰭後端が丸いのがアンダマン海バージョン。
背鰭後端が尖っているのが日本に棲むタテジマキンチャクダイ。

 

参考写真:2010.9.24 @屋久島 一湊 タンク下

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.03.17 #1378

撮影ポイント

Thailand Tachai Pinnacle

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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