スルガリュウグウウミウシ
フジタウミウシ科ニシキリュウグウウミウシ属
2024.8.17:投稿
【分布域】台湾、韓国、日本、オーストラリア、パプアニューギニア。
【特徴】体地色は黄色から橙色まで変化に富む。腹足を除く体表には水色から青色のイボ状突起がある。このイボ状突起は黒色の線で縁取られる。頭幕縁と腹足縁にはイボ状突起と同じ色の隆起線がある。触角は鉄紺色。二次鰓の軸の外側は若緑色から青色で、鰓葉は紫色になる。体長80mmに達する。
「顔色が優れない?!」
私の本種スルガリュウグウウミウシへの印象。
「顔色が優れないけど、体調がイマイチなの?」
体色は鮮やかな黄色や橙色のようでいて、何処か青白い?青くくすんでいる。
体はどてっとしていて栄養状態は上々に見えるが、ちょっとその色味に不安を覚える(余計なお世話?!)
さて、本種。
かつては「タンブヤ・ウェルコ二ス」と言われていた。
この写真を撮った時もこちらの名前だった。
しかし、タンブヤ・ウェルコ二スは南オーストラリアやブラジルに分布域を持つ。
現在、本種とは別種として扱われている。
タンブヤ・ウェルコ二ス
本種スルガリュウグウウミウシのようにイボ状突起の周囲を黒色のラインで縁取られていない。
この両種、触角や二次鰓の色彩も異なる。
学名は以下の通り。
スルガリュウグウウミウシ:Tambja pulcherrima (Willan & Chang, 2017)
タンブヤ・ウェルコ二ス:Tambja verconis(Basedow & Hedley,1905)
本種の名前には”スルガ”が冠されている。
”スルガ”とくれば駿河の国、駿河湾。
が、とある図鑑には以下のような記載が。
「和名:高知県大月町樫西海域及び一切海域から記録された後鰓類にて提唱された」
この記載内容がどうしてスルガリュウグウウミウシへ繋がるのか?
私には皆目理解できない。
データ詳細
撮影日
2013.04.16 #345
撮影ポイント
井田
使用機材
Olympus XZ-1