スミツキアトヒキテンジクダイ
スズキ目テンジクダイ科
2021.3.22:投稿
ハナダイ、ハゼ、スズメダイ、ベラ類と並んで、テンジクダイ類はかなり好きな魚達。海でテンジクダイ類に出会うと、”カチャッ”と音を立てて私のスイッチが入る。
スイッチが入ることが、撮影結果に良い影響をもたらすか否かは別問題。今後はぜひ、良い結果へ繋げたいのだが。はて、さて、如何に!
本種は「スミツキアトヒキテンジクダイ」
・アトヒキテンジクダイ
*アトヒキテンジクダイダマシ
*フタホシアトヒキテンジクダイ
紛らわしい名前の種が複数おり、さらには夫々がよく似ているから厄介。と、言いながらもこれらの魚をコンプリートしたいと思うのが”コレクターの性”。(*印は現在未撮影)
余談というか、どうでも良いことかも知れないが。
タイトルを入力して、名前が長いことに気付いた。
スミツキアトヒキテンジクダイ 14文字
山渓「日本の海水魚」(分厚い方)和名検索ページで調べてみた。
【長い名前チャンピオン結果発表!】
16文字(1種):ミツクリエナガチョウチンアンコウ
15文字(3種):フタスジリュウキュウスズメダイ・トンプソンバタフライフィッシュ・バージェスタバタフライフィッシュ
14文字(7種):本種スミツキアトヒキテンジクダイ・クロオビアトヒキテンジクダイ・フタホシアトヒキテンジクダイ・ミスジリュウキュウスズメダイ・ヨスジリュウキュウスズメダイ・ヒメフウライチョウチョウウオ・ニセフウライチョウチョウウオ
チャンピオンに輝いたのは「フタスジリュウキュウスズメダイ」!!!???
審査経過と講評:
⑴「ミツクリエナガチョウチンアンコウの雄は雌に寄生する」と図鑑に書かれている。この一事をもって失格とした。(審査員からは「寄生しないで自立するよう」との激励の言葉があった)
⑵トンプソンバタフライフィッシュは南鳥島で生息が確認されたそうだ。バージェスタバタフライフィッシュは久米島での生息確認。この2種は英名をそのまま和名にしていて、今回の審査対象からは除外。
フタスジリュウキュウスズメダイは田子でも見られる。リュウキュウスズメダイ系の名前は強い。基礎点を11文字持っているから。
独断と偏見により長い名前チャンピオンは「フタスジリュウキュウスズメダイ」に決定!!
⑶次点で涙を飲んだのは、「・・・・アトヒキテンジクダイ」と「・・・リュウキュウスズメダイ」、そして「・・フウライチョウチョウウオ」の3グループに集約された。
データ詳細
撮影日
2012.05.06 #284
撮影ポイント
西表島 ミダラハマ
使用機材
Olympus XZ-1
スミツキアトヒキテンジクダイの分布域は南日本の太平洋沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
内湾性の礁池の枝サンゴや岩礁の窪みや亀裂など、比較的暗目な場所が好きなようだ。
特徴だが、本種は尾柄部にある黒色斑点ははっきりしている。クロオビアトヒキテンジクダイやフタホシアトヒキテンジクダイのそれは小さい。
アトヒキテンジクダイは、尾柄部の黒色斑点が本種より不明確。体の地色もこの両種はやや異なる。体側に入る横縞線の色が本種は橙色でアトヒキテンジクダイは黄色。
本種スミツキアトヒキテンジクダイと他の近似種との差は鰓蓋後方に橙色から暗赤色の班があること(参考写真の青色◯)
データ詳細
撮影日
2012.05.06 #284
撮影ポイント
西表島 ミダラハマ
使用機材
Olympus XZ-1