ソメワケヘビギンポ
スズキ目ヘビギンポ科
2021.7.21:投稿
【分布域】静岡県大瀬崎、和歌山県串本、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁外縁の岩礁域の潮間帯、潮だまりなどの4m以浅に生息する。他のヘビギンポ科の仲間に比べて明るい場所を好む。
【特徴】通常色(婚姻色ではない)は体色の緑色の濃淡の境が第2と第3背鰭の間から斜め後方にハッキリと分かれる。鰓の後方に黒色斑がある。
「種判明 第4弾」
4種目にして、やっと図鑑にも記載された種。和名がある種。
ソメワケヘビギンポも同属のヘビギンポ同様、婚姻色は濃いオレンジ色と黒色の派手な色彩になる。写真は通常色である。全身が写っていないのが残念だが、鰓後方の黒色斑が種特定の決め手の1つだろう。あとは、生息域が明るい場所であることも特徴に合致している。
「種判明 第1弾」アカマダラフサカサゴ
「種判明 第2弾」ハイポコルプス・パラルゴス
「種判明 第3弾」エネアプテリギウス・エリスロソーマ
「種判明 第4弾」ソメワケヘビギンポ
「駆け込み寺」
第1弾 アカマダラフサカサゴの投稿で書いたが、自力で調べても種を特定出来ない時に頼るのが学者や研究者、専門家やダイバー達が集うサイト。まさに私にとっての”駆け込み寺”である。本当に有難い存在だ。
今回質問した4種は偶々ではあるが私にとっては全てmy新種であった。同時に図鑑にも記載されていなかったり、和名がなかったりのレアな種ばかりだった。私のように知識のない素人には”駆込み寺”はとても大切だ。
さて「駆込み寺」で思い出すのは。。。
井上ひさし作 「東慶寺花だより」という小説(文春文庫)
鎌倉にある東慶寺という駆け込み寺を舞台にして、花の名前が当てられた10数章の話で綴られている。
元々井上ひさしという作家の本は好きだがこの本も面白かった。
東慶寺は江戸時代の幕府公認の縁切寺であり、女性の離婚に対する家庭裁判所的な役割も果たしていた。
この小説を原作にした映画「駆込み女と駆出し男」も5〜6年前に上映され観る機会を得た。
原田眞人監督 出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、武田真治、堤真一、樹木希林など。
データ詳細
撮影日
2021.06.13 #1014
撮影ポイント
柏島 民家下北
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)