シロタエイロウミウシ
イロウミウシ科ジボガウミウシ属
2023.4.1:投稿
【分布域】西太平洋。
【特徴】体地色は半透明の白色。外套膜最外周はごく淡い黄色の線。その線の内側に幅広い白色の帯がある。背面の正中線上には大きな斑紋が3つある。触角の間に1つ、その直ぐ後ろに2つ目、そして二次鰓を囲むような斑が3つ目である。触角と二次鰓はやや黄色みを帯びた白色。40mmに達する。
「ハートマークを持つウミウシ」
触角と二次鰓の間に、純白のハートが1つ。
上品で華やかな白いフリルに囲まれた体の中央に白色のハート!
この斑紋、時に楕円形であったり、時には形が崩れたハートだったりする。
きれいなハートマークの本種を見つけると、クローバーの群生の中で四つ葉のクローバーを見つけたようなシアワセ感!
参考写真:2016.9.24 @田子 沖の根
この個体の背面にもハートマークが確認できる。
データ詳細
撮影日
2021.05.01 #974
撮影ポイント
奄美大島 倉崎ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「シロタエイロウミウシ 産卵」
この個体を撮ったのは八丈島のメインポイントのナズマド。
「馬の背」と呼ばれる根に空いたアーチの上の方の壁に、本種シロタエイロウミウシとキャラメルウミウシの両種が直ぐ近くで産卵していた。きし麵のような部分が産んだばかりの卵。ウミウシ本体は二次鰓ばかりが大きく写って触角は奥にぼやけて写っている。
実はこの写真を撮って「そろそろエキジット口へ戻ろうか」っとなった後に、今も語り草になっている出来事があった。
午後3時過ぎにエントリーして、小1時間遊んだ後の夕方4時少し前辺りだった。
「八丈島の海に”エイトマン”現る!!!」
漫画版の「8マン」(エイトマン)は「週刊少年マガジン」に連載され、テレビアニメ版の「エイトマン」はTBS系列で放映された。
私はこのTVアニメに夢中になって観ていた。記憶では中学生だった。
主題歌は今でも歌えるぐらハマっていて、私的にはヒーロー=エイトマン。
話を元に戻そう。
エキジット口へ戻り始めると、私の前を泳いでいた上級者であり泳力もあるM子さんが止まってしまい進まなくなった。
八丈島ナズマド名物の「南潮」に捕まったらしい。強いアゲインストで、岩にしがみついても後ろへ吹き飛ばされる程。おまけに岩にはヌルヌルした藻が生えていて、しがみついても滑って抑えが効かない。
この時のゲストは男性3人女性4人。インストラクターは将史君だった。
私も2メートル程後ろへ流され、石と石の窪みに嵌って止まっていた。ゲージを確認するとタンクの空気は充分に残っていた。「ここはパニックを起こさないで、じっと”彼”が来るのを待とう!」そう決心した。
すると、どうだろう!!!
私の目の前に「エイトマン」が現れて、私の腕を持ってグイグイ引っ張って力強く泳いで行く。そして強い流れの南潮を抜け、穏やかな場所へと導いてくれた。
「ここで待ってて」の合図もそこそこに「エイトマン」はまた別の人を救出しに後ろへと戻って行く。
「エイトマン」の八面六臂の活躍で、全員無事にこの日のダイビングを終了することが出来た。
TVアニメのエイトマンの正体は東八郎という刑事。
ナズマドの海に現れたエイトマンの正体は、、、元村将史というダイビングインストラクター。
腕を持って引っ張ってもらいながら私の脳内には、あの大好きな曲が流れていた。
「光る海、光る大空、光る大地
ゆこう 無限の 地平線
走れエイトマン 弾丸(たま)よりも速く
叫べ 胸を張れ 鋼鉄の胸を
ファイト ファイト
エイト エイト」
データ詳細
撮影日
2020.07.31 #891
撮影ポイント
八丈島 ナズマド
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)