シロダイ
スズキ目フエフキダイ科
2022.9.17:投稿
【分布域】小笠原諸島、鹿児島県、琉球列島。
【生息域】砂礫底域、岩礁域の100m以浅に生息する。サンゴ礁や岩礁の周囲の砂地に多い。
【特徴】体側に汚れの様に見える暗色斑がある。尾鰭の上縁と下縁は白色。通常単独でいる。
「汚れ?皮膚病?」
全くもって失礼極まりない。
図鑑には「体に汚れに見える小さな暗色斑があり、・・」と書かれている。
私は、皮膚病か何かかな?と思った。
しかし、それこそが本種「シロダイ」の特徴である。
2019年のG.W. 小笠原に到着後最初に潜った父島の「バラ沈」というポイント。
この年の小笠原。一番の狙い目はニラミハナダイ。
到着早々にニラミハナダイと対面した。
データを見返すと、実に18枚もその小さな1匹のハナダイを撮っている。
その直後。
たった1枚のシロダイの写真。
扱いに酷い”差別”が感じられる。
小笠原にしかいない固有種や、他の海では稀種な魚がこの海にはいる。
だからmy新種ハンターは、目の前の魚達を丁寧にチェックした。
「ん?体側に見かけない模様がある。
だけどこの感じはただ皮膚病なだけだろう」
勝手にそう合点して、ぞんざいに1枚だけ撮った。
それでも何か気になる”皮膚病の魚”。宿へ帰って一応チェック。何と!直ぐに「シロダイ」と判明した。
図鑑の分布域には”小笠原”の文字が輝いていた。
半信半疑で撮った本種。
嬉しく思い出に残る「新種ゲット」になった。
データ詳細
撮影日
撮影ポイント
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)