シコクスズメダイ

スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

2021.11.15:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】潮通しの良い開けた岩礁やサンゴ礁外縁の斜面、礁池に単独或いは群れで見られる。水深1.5~15mに生息する。
【特徴】体色は黒色。尾鰭は白色。白色に変わる境界線は背鰭後端より前。背鰭後端にも白色域がある。幼魚は成魚の特徴に加えて、各鰭が青色に縁取られ、口元に青色のラインが入る。普通種。



そっくりさん多数!

シコクスズメダイにはそっくりなスズメダイが沢山いる。
ネットなどで似ていると書かれているのがアマミスズメダイ。しかし、こちらは体の大きさが本種とはまるで違う。アマミスズメダイの成魚は15cm程にもなるが、本種は成魚でもせいぜい5~6cm。私見では余り似ていない。

そして、フカミスズメダイやデルタスズメダイも黒色の体に白色の尾鰭を持ち良く似ている。この2種は体長もシコクスズメダイと同じ位。
しかし、こちらの2種は生息水深が30m以深とかなり深い。種を同定するには生息水深などが重要な要素となる。
また、尾鰭の白色域の境界線や形状が違う。デルタスズメダイの尾鰭の白色域は帯状。フカミスズメダイには黄色斑紋が胸鰭基底にあり背鰭と腹鰭にも黄色が見られる。

更に、BLUE AXIL CHROMIS(ブルーアクシル・クロミス)というシコクスズメダイにそっくりな種をパラオで撮ったことがある。 




参考写真:2012.11.4 @石垣島 マンタシティーポイント

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.12.11 #756

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

シコクスズメダイ 幼魚

 

スズメダイ科の魚には地名の付く名前がいくつかある。アマミスズメダイ(奄美大島)、ナガサキスズメダイ(長崎)、イシガキダイ(石垣島)。海外の地名も含めればフィリピンスズメダイ、タイワンスズメダイ(台湾)。

 

シコクスズメダイはその体色から”漆黒”(シッコク)スズメダイかと勝手に思っていたが、本種の名前も”四国”から来ているそうだ。

 

確かにシコクスズメダイは必ずしも真っ黒(漆黒)な体色ばかりではない。それは成魚にも幼魚にも言える。
黒色というより灰色掛かった個体も見かける。

 

参考写真:2018.11 @八丈島 ナズマド
口ひげのような青色のライン。各鰭は青色で縁取られている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.03.21 #771

撮影ポイント

Palau Siaes Corner

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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