センジュミノウミウシ
ヨツスジミノウミウシ科クセニアウミウシ属
2024.8.21:投稿
【分布域】西太平洋。
【特徴】背側突起も含めて体全体が灰褐色。背側突起は触角や口触手より太く、長く、円筒形をしている。触角、口触手、背側突起の先端は黄色。これはホストとしているムラサキハナヅタ(八方サンゴ類)のポリプに擬態している、またこれを摂食する。体表には褐虫藻が共生し、褐色の細点となって見える。30mmに達する。
「センジュミノウミウシ」
”センジュ”と言えば「千手観音菩薩像」?!
信心深くない人間にとっては「どこかのお寺で拝観したような気がする」程度のあやふやな記憶しかない。
おそらく、奈良の興福寺で見たような気がするのだが、、、。
さて、本題のウミウシへ話を移そう。
本種センジュミノウミウシ、私にはその色合いから「白子」にしか見えなかった。
数年前、金沢の居酒屋で振る舞われた白子。
焼けた石の上で良い感じに焼き目も付いて温められた白子。
紅葉おろしと酢醤油で頂いた。う~最高!日本酒にぴったり!
そして、最近のピカイチは、昨秋ダイビングで訪れた宮城県は塩釜仲卸市場。
その場で、さっと湯がいて食べた白子。絶品だった。
どれも新鮮さが”いのち”
忘れがたい味。
気持ちを切り替えてウミウシの話。
八丈島の神湊港にはかなりの数のセンジュミノウミウシがいた。
正直、初めて目にしたときはウミウシだとは思わなかった。
ウミウシにあるまじき大きさ?!
今ひとつ愛情が持てなかった。
触角も口触手も探すことなく、ぞんざいな態度でレンズを向けた。
今となっては、もっと丁寧に撮れば良かったと反省している。
本種が名前通り、ウミウシ界のセンジュ観音菩薩なら私の無礼もきっと赦して下さるような気がする。
データ詳細
撮影日
2019.05.21 #800
撮影ポイント
八丈島 神湊港
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)