サフランイロウミウシ
イロウミウシ科フチナミイロウミウシ属

2025.8.19:投稿
【分布域】西太平洋、中部太平洋。
【特徴】体地色は半透明の菜の花色(サフラン色)。外套膜最外周は黄色の細線で縁取られ、その内側には白色の色帯がある。触角と二次鰓は体地色と同じ。外套膜は大きく波打つ。25mmに達する。
「鬼門・サフランイロウミウシ」
本種サフランイロウミウシは、私にとって正に”鬼門”と言えるウミウシ!
初対面は2021年5月3日。
奄美大島のバベル(ポイント名)。
アマミホシゾラフグを求めて深場の砂地へ。
生憎、お目当てのフグは不在だった。
会えなかった傷心を抱えて深度を上げていった。
その途中の斜面で紹介されたのが本種サフランイロウミウシだった。
SDカードに残された写真は、とてもひと様に見せられるレベルではなかった。
以来、「サフランイロウミウシ」の名を聞くと私は色めき立った。
リベンジを、 、と。
が、何故か本種と私の相性は”凶”。
数年の間に何度かのニアミスはあったが、会うこと叶わず。
縁が無いのか?!
そうして。
2025年8月2日。
田子の季節限定ポイントの田子島。
永年の想い人?サフランを目前に、気合いを入れてシャッターを切った。
が、しかし、撮った画像は真っ黒!
何度シャッターを押してみても、真っ黒黒助。
海の中、自分の不運・不幸にブチ切れた。
この時のインストラクター・マサさんに「もうっ!このカメラ何なのっ!」とカメラを押し付けた
マサさんもあれこれハウジングのボタンを押したり、設定を確認したり、ケーブルの接続をチェックしたり。
が、万策尽きて、サフランを後にした。
陸に上がって、ハウジングを開けてみると。
なんと!あろうことか!
カメラにフラッシュを装着してなかった!!
これは”鬼門”とか”相性が凶”とか”不運や不幸”とかの話ではない。
この事件?事故?の2週間後。
2025年8月16日。
ポイントも前回と同じ田子島。
海に入る前「今日撮れなかったら、サフラン!図鑑に入れてあげないからね」と自分でも理解不能な逆切れ。
満を持して海中へ。
無事、2ペアーと単体の計5個体に会えた!
後はカメラとカメラマンの問題。
やや白飛び気味の画像になったが、取敢えずサフランを撮った。
そして無事、当図鑑に掲載の運びとなった。
サフランイロウミウシとの永き?に渡る顛末!
サフランは私の苦労?を知ってか知らずか(笑)
きれいな名前を持つ!サフランイロウミウシ!
どうしても当図鑑へ加えたかった!
ようこそ!
サフラン!
データ詳細

撮影日
2025.08.16 #1549
撮影ポイント
田子 田子島
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)