オビシメ

スズキ目ブダイ科アオブダイ属

2022.8.5:投稿



【分布域】八丈島、小笠原諸島。
【生息域】潮通しの良い岩礁やサンゴ礁外縁礁斜面に生息する。水深20m程で見られることが多い。
【特徴】雄相は体側中央に黄色の幅広い横帯、雌相は体側後方に水色(白色)の縦帯がある。70cmを超える大型種。



「日本固有種!」

図鑑『日本の海水魚』には「1993年に報告された日本固有種で、数は少ない」と書かれている。
報告されたのは小笠原の海から。分布域には小笠原諸島と共に八丈島も挙げられているが、圧倒的に小笠原諸島で見られることの方が多い。


2019年のG.W.に小笠原を訪れる際、本種オビシメを「是非に!」と前もってリクエストして、見せて貰った。



「オビシメ 雄相」

アオブダイに似た体型で、お腹に黄色い幅広い帯がある。
”帯締め”(おびしめ)は帯を締める細い紐。
それにしては本種の帯は広すぎると感じたが、どうやらそれは私の勘違い。

”帯締め”という細い紐のことではなく、”帯を締めたアオブダイ”との意味だろう。



参考写真:同じ時の写真。別個体。
冒頭の写真はオビシメの雄相が悠然と泳いでいる。
参考写真は、オビシメの若い雄相(左)を、先輩?(右)の雄相が追っ払っているところ。縄張り争いだろうか?

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.05.04 #793

撮影ポイント

小笠原諸島 南島 満蔵穴

使用機材

Olympus XZ-1

「オビシメ 雌相」

 

雌相は黄褐色の体地色で、体側後方に水色(白色)の縦帯が入る。

 

雄相雌相共に出会ったのはこの時の1度きり。
オビシメがいたのは流れもそこそこあり、さえぎる物もない見渡しのきく海。
藻と小さなウニ類だけが生えた岩場が続く荒涼とした場所だった。

 

何とかフレームの中に捉えただけの写真だが、私にとっては思い入れの深い種であり写真である。

 

参考写真:同じ時の写真。別個体。
かなり遠くを泳いでいて、シルエットだけの写真。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.05.04 #793

撮影ポイント

小笠原諸島 南島 満蔵穴

使用機材

Olympus XZ-1

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