ニシドマリハナガサウミウシ
ホクヨウウミウシ科ミドリハナガサウミウシ属
2023.2.8:投稿
【分布域】日本。
【特徴】体色は乳白色、緑色、褐色、朱色など変異が多い。体表にはイボ状突起が密に並ぶ。これは体側では白色だが、背面では黄色、緑色、褐色と変化に富む。背面縁からは10対程の突起が発生する。突起は幾重にも分岐し、先端部分は赤色から赤褐色になる。口膜先端も分岐し、先端は赤色。触角鞘は赤色で波打つ。その上に花弁状の赤色の褶葉があり触角の先端は白く尖る。100㎜に達する。
「高知県大月町西泊地区」
このウミウシを撮った日のログ付けは、西伊豆のお蕎麦屋さんで。
写真を見ながら誰かが「このウミウシは何?」。
するとインストラクターの玉手君が「これ、アレですよ!」と。笑
私の年代だと、”アレ”が正式な名前に変換されるのに長い時間が掛かる。或いは往々にして最後まで”アレ”のまま。
ところが玉手君は若い、記憶力も良いのだろう。そして何よりウミウシについて詳しい。
数10秒後に「ニシドマリハナガサウミウシです」と名前がスラスラと口から出てきた。
こんなウミウシまで知っているのか!と内心舌を巻いた。
図鑑『世界のウミウシ』によると。
(以下転記)
和名
Marionia nubra(Ruppell & Leuckart,181)とされていたが、別種として「高知県大月町西泊海域から記録された後鰓類 捕遺」にて提唱された。
高知県大月町と言えば、柏島のある地名。
”ニシドマリ”なんて名前には何かあると思った。
なるほど、そんな経緯が込められていたのか。
データ詳細
撮影日
2023.01.29 #1234
撮影ポイント
田子 白崎
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)