ニセハクセンミノウミウシ

ヨツスジミノウミウシ科ハクセンミノウミウシ属

2022.4.11:投稿



【分布域】西太平洋。
【特徴】体色は白みを帯びた半透明。背側突起は透明で白色の縦線が多数入る。突起内に茶褐色の消化腺があるのが透けて見える。触角は平滑で上半分が白色で先端は無色。口触手は先3/4が白色。触角前方から頭側面にかけて雪だるま型のオレンジ色の斑紋が入る。20mmに達する。



「ニセハクセンミノウミウシ」と「ハクセンミノウミウシ」についての考察。笑



参考写真:2012.9 @田子 沖の浮島根
この写真(下)、かつてはハクセンミノウミウシとして登録していた。
今回、”ハクセン”と”ニセハクセン”の特徴についてウミウシ図鑑を読み込んだ結果、この写真の個体も上の写真の個体と同じ「ニセハクセンミノウミウシ」だとの結論に至った。


理由は2点ある。
1点目:ハクセンミノウミウシには背面突起だけではなく、背面そのものにも白色の縦線があるはずである。この写真の個体には背面に白線がない。
2点目:この写真の個体の触角の先端は無色である。ハクセンミノウミウシの触角は上半分が白色で先端は無色ではない。
(3点目):触角と口触手の間にある橙色の斑紋について。ハクセンミノウミウシは橙色の円斑が4つであり、ニセハクセンミノウミウシの橙色の斑紋は雪だるま型である。しかし、この写真では橙色の斑紋が明瞭ではなく、種を特定する判断材料にはならなかった。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.01.24 #952

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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