ネンブツダイ

スズキ目テンジクダイ科

2021.1.19:投稿


「伊豆で最も普通に見られるテンジクダイ科の魚」と図鑑に書かれている。温帯種。

日本における分布域は温帯域と熱帯域。位置的にも太平洋側沿岸と日本海側沿岸を含んでいて非常に広範囲と言える。


生息域は岩礁域の浅場から中層にかけて。大きな群れを作る。

「ネンブツダイ」という名前の由来については諸説あるようだ。

そのうちの1説。ネンブツダイは繁殖期になると求愛音を発する。この音がどこかお坊さんが念仏を唱えているように聞こえる。そこで「ネンブツダイ」。これが名前の由来。


データ詳細

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撮影日

2017.09.27 #644

撮影ポイント

黄金崎ビーチ

使用機材

Olympus XZ-1

ネンブツダイの特徴は尾柄部に黒色の斑紋が1つ。吻から眼を通ってエラあたりで止まる黒色の縦線が1本。この線より上にやや細い縦線がもう1本。こちらは第2背鰭の下あたりまで伸びている。合計2本の縦線がある。

 

本種とよく似ているクロホシイシモチは、後頭部に黒色の小さな斑点(クロホシ)が2つあることで本種との判別は容易。

 

参考写真:ミラーレス一眼のカメラを初めて海で使った日のネンブツダイ。適切な設定値など手探り状態で「f/8・1/125」のデータが残っている。バックの海が漆黒になるのも頷ける。涙

データ詳細

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撮影日

2015.07.02 #494

撮影ポイント

伊東 白根南

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ネンブツダイについて疑問があった。それは、大きな群れを作っている時とペアーでいる時があること。

 

伊豆の場合7〜9月が産卵期で、その時期はつがい(ペアー)で泳ぐそうだ。
やがて雌が卵を産んで未だ雌のお腹にぶら下がった状態の卵塊を、雄が咥え取って口の中で育てる。雄は卵に新鮮な水を送るため大きく口を開き咥え直したりもする。卵が無事孵化するまでの7〜10日間、雄は飲まず食わずで卵を育てる。(元祖イクメン?!)
これがテンジクダイ科の魚に見られる「口内保育」。

 

ネンブツダイの群れとペアーについての疑問は解決したのだが、今日新たな問題が発覚?した。
クロホシイシモチやキンセンイシモチの口内保育の写真はあるのに、何故かネンブツダイの口内保育を撮っていない。これは早急に対処しなくてはいけない「問題」。

 

参考写真:ピンク色の素敵な新居?にお住まいのカップル。

 

もう一つ疑問が、第1背鰭の先端が黒色のものと、そうではないものがいる。この差は何なのだろう?

データ詳細

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撮影日

2015.05.16 #485

撮影ポイント

田子 田子島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ネンブツダイの幼魚。
ナイトダイビングでの1枚。成魚同様尾柄部に黒色の斑紋と眼の上に薄っすらラインがある。

 

実はこの写真、長らく『誰?』というフォルダーに収容されていた。
テンジクダイ科の魚の幼魚だとは想像できたが、身元特定に至ってなかった。
去年、魚に詳しい人に聞いて判明した。写真を没にしなくて良かった!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.09.24 #590

撮影ポイント

田子 弁天島→アジロ崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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