ナミダクロハギ
スズキ目ニザダイ科
2022.8.10:投稿
【分布域】伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の礁斜面や礁池で単独或いは複数で見られる。水深15m前後に生息する。
【特徴】眼の下に白色の斑紋がある。この斑紋は吻近くまで達する。
【識別ポイント】同じニザダイ科のメガネクロハギと似ている。識別ポイントは眼の下の模様。ナミダクロハギには白色の吻まで届く涙模様、メガネクロハギにはやや幅のある短いラインがある。ナミダクロハギの尾鰭は白色一色。メガネクロハギには黄色いラインが尾鰭後方に1本入る。
「マントヒヒみたいな魚」
2021年5月、久米島。
久米島ツアーの引率インストラクター・マサさんが、水中でスレートに「マントヒヒみたいな魚がいるよ!」と書いて私を15m程先へ連れて行った。
泳ぎながら「マントヒヒみたいって、誰のことだろう?」と頭の中を検索したが、該当する魚はいなかった。
マサさんが「あの魚!」と指さしたのは、本種「ナミダクロハギ」だった。笑
「あぁ~ナミダクロハギのことね!」
以来、私の中では「ナミダクロハギ=別名:マントヒヒ」となった。
”マントヒヒ”という表現に感心するばかりで、この時は写真を撮り忘れた。
手持ちの”マントヒヒ”の写真は2010年のもので甚だお粗末だった。
2022年8月、久米島。
昨年に続いて私にとって2度目の久米島。
昨年の”忘れ物”を撮りに行くのも、今回の大きな目的だった。
天候にも海況にも恵まれた今年の久米島。
青抜きの”マントヒヒ”=ナミダクロハギの写真が撮れた!
名前の由来にもなっている涙模様の白色斑はストレスが掛かると、消失することもあるらしい。
過度にストレスが掛かると、涙も涸れ果てるのだろうか?!
データ詳細
撮影日
2022.08.06 #1168
撮影ポイント
久米島 シチューガマ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)