ムツゴロウ
スズキ目ハゼ科ムツゴロウ属

2025.4.27:投稿
【分布域】有明海、八代海。
【生息域】河口に連なる広大な軟泥干潟に生息。底に穴を掘り、日中の干出時には干潟上で活動し、それ以外は生息孔中に棲む。
【特徴】体はやや側扁した円筒形。眼が上方に突出し、眼球の下を瞼状の皮膜が覆う。口は大きい。背頭部や体側、鰭には淡い青色の大小の点が散在する。
第一背鰭が掌形、体高が高い、下顎に髭が無い、体が細長いなどで他の近似するトビハゼ属魚類と区別出来る。
「ムツゴロウ!」
ムツゴロウと聞いて何を思い浮かべるだろうか?
ムツゴロウ王国を創設された畑正憲氏のこと?
印象深い方。
それとも、有明海の干潟に生息するムツゴロウ?
当HPは海の中の生物図鑑。
ここではハゼ科の魚・ムツゴロウについての話をしたい!
ムツゴロウは愛称かと思ったりしたけれど。
れっきとした本名。正式名称。
4月に行った佐賀ツアー!
最終日。呼子の朝市、伊万里焼の窯元巡り、有田焼の鳥居がある陶山神社、巨樹として名高い川古の楠などを駆け足で楽しんだ。そして、最後に佐賀県の南、有明海の干潟に生息するムツゴロウに逢いに行った!
最終日で疲れもあったのか、私はレンタカーの中で(気持ち良く)爆睡していた!
「着いたよ~」と起こされた。
皆はいそいそと車外へ。
私はというと、目は開けても、脳は眠ったまま。
そのまま眠っていたかった。
よって、なんなら不機嫌そのものだった!
寝ぼけた頭を少し回転させてみると。
ん?ムツゴロウ?!
ムツゴロウは紛れもなくmy新種!
寝ぼけている場合ではない。
私の脳は俄かに覚醒し、干潟へ走り出した。
偶然なのか、入念に計画されていたのか(笑)
我々が到着した時間は丁度、有明海の干潮時間!
TVなどで良く見かけた灰色の泥地が目の前に広がっていた。
そして目が慣れて来ると、泥地の上を這うように動くムツゴロウがあっちにもこっちにもいた!
左右の胸鰭を上手に使って移動するムツゴロウ達。
巣穴から頭と上半身だけを泥の上へ出して周囲を伺っている。
喧嘩なのだろうか求愛活動なのか、複数の個体が接近すると背鰭を全開にする。
カメラを構えて相当数シャッターを切った。
水中用のマクロレンズではなく、三脚を立てて望遠レンズで撮りたかった!
満足のいく写真は1枚もない。
(鰭全開も狙ったが撃沈)
が、今回は会えただけでも良しとしよう(と思う)!
参考写真:同じ時。別個体。
くぅ~!タッチの差で鰭が倒れた~(涙)
データ詳細

撮影日
2025.04.13
撮影ポイント
佐賀県 小城市 芦刈町永田 海遊ふれあいパーク
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
節子
2025.06.20
23:17
マサさん!
コメントありがとうございます。
初めての佐賀ツアーのフィナーレを飾るに相応しいムツゴロウとの出会い!
何とかムツゴロウをモノにしようと夢中になっていて、背後で皆が佐賀の地酒を楽しんでるなんて全く気付かず(笑)
初めての佐賀ツアー!
佐賀県って北は玄界灘、南?は有明海なのね。
玄界灘(唐津)で潜って、有明海のムツゴロウで締。
充実のツアーへ連れて行ってくれてありがとう!!
まさ
2025.06.15
22:32
有明の干潟
海の生き者として、ツアーのフィナーレに相応しいムツゴロウ
下見の時は会えませんでした
地元ではそこらじゅうに居る生き物という認識、各方面に問い合わせても、「そこらじゅうに居ますよ」対応でした😆
鵜呑みにした下見では会えませんでした
タイミングとベスポジに出会えたこと
干潟の泥に頭から突っ込んでしまいそうなせっちゃん
泥からやっと出てきたムツゴロウ
逃すまじと距離を詰めるせっちゃん
慌てて泥中に戻り隠れるムツゴロウ
初めての有明海はかくも賑やかに楽しいフィナーレとなりました
そんなせっちゃんの背中を肴に、佐賀の地酒を煽るは身に余る幸せタイムだったのです