ムラクモキヌヅツミ
巻き貝の仲間 ウミウサギ科
2023.6.23:投稿
【分布域】伊豆半島、紀伊半島、四国南部。
【生息域】生息水深は10~115m。ウミカラマツ属やムチカラマツ属などウミカラマツ科の上で多く見られる。
【特徴】外套膜はホストによって非常に変異が多い。殻が透ける部分をベースに、非常に密度が細かいものから大雑把なものまで、また網目模様になるものから縦のあみだくじ状になるものなど様々。その模様の色も褐色から黒色まである。全面にある突起も長さや大きさ、密度は個体によって様々である。
殻の高さは12~35mm。殻は薄く細長い紡錘形。
「もっとも困惑しやすい種のひとつ」
図鑑『ウミウサギ』の著者が、そう書いているのだ。
ならば素人の私にとっては、”困惑”のレベルでは済まない”お手上げ状態”!
「ムラクモキヌヅツミ」と海の中で紹介されたから、何とか図鑑の本種の項へと辿り着いた。
「外套膜、殻ともに非常に変異の幅が広い種である」ことが本種の特徴とも言えるようだ。
図鑑的な話を離れて海の中!
ムラクモキヌヅツミは非常に美しかった。
ライトに照らされて赤色の模様が浮かび上がり、ホストのオレンジ色とともに華やかだった。
「群雲絹包」
本種の漢字表記。
データ詳細
撮影日
2023.06.19 #1289
撮影ポイント
柏島 勤崎
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)